妄想族 愚痴の上手な聞き方
愚痴を言い、
愚痴を聞く

この行為はそれ自体は問題の
解決にはなりませんよ

必ずしも無意味な行為だとも
いいきれません

何故って

人生に起こる大小様々の
解決できない問題について

その存在を確認し合う
行為だからですよ

二人の間にでは自分の体験した

辛い思いを知って
もらうことによって

そうした辛さが多少は軽くなる
場合もあります

もちろん、
あまり言い過ぎるのは
よくありませんがね

辛いこと

悲しいこと

頭にきたこと

悔しいこと

全部吐き出して聞いて
もらったほうが

精神的にもよいともいえますね

そういうネガティブな感情は

鬱積すると、
いつか爆発しますよ

会社の上司に怒鳴られ

家に帰って家具を蹴ったりと
いうのはあまり関心できません

ところが話を聞いて
なぐさめるのもいいですが

いつもなぐさめてもその効果が

うすくなってしまいます

愚痴というのは、
いくら言ったところで

問題のそのものは
解決しないのですから

言うばかりでは、
しだいにのれんに

腕押しのような気分になって
くるからですよ

そういうときに効果があるのが

聞き役もただ聞いているだけでなく

似たような自分の辛かった体験談を

話してあいづちを打つ
という方法です

不思議なことにそうしていると

愚痴をこぼしている側の心が
落ち着いてきます

人間というのは酷い思いを
しているのは

自分だけではないことが
納得できると

ダンダン気が休まって
くるようですね

ネガティブな感情をすべて
吐き出したら

あとはすっきりと忘れることが
大事ですよ
