妄想族 別れ・・・・
恋は、夢見ることに
とても似ています

愛する人と別れた翌朝

誰もが覚めたように
これから始まる現実に

直面するものです

・・・あぁ、やっぱり
別れてしまったのだ・・・
日常生活のふとした瞬間に

何度も思いだし、
自分に言い聞かせている

恋をした瞬間に世界が
‘バラ色‘になると
同じくらいの変化で

別れもまた世界を一変させてしまう

その厳しい現実の中で

もう一度自分を建て直していくのです

いろいろな別れがあります

幸せの色はひと色でも

不幸の色はたくさん
あります・・・・・
という言葉の通り、
別れには様々な理由があります

傷の大きさも悲しみの深さも

それによって様々でしょう

大嫌いになって
別れるのならともかく

別れの後に襲ってくるのは
とてつもない喪失感です

心の一番近にいてくれた人が

自分から一番遠い人に
なってしまうのですから

ぽっかりとクレーターのように

開いてしまった穴を
どう埋めていったらいいのか・・・
あまりにも
所在なくなってしまった

自分の身の置きどころを探し

途方にくれてしまうかも
しれませんね

別れは死によく似ています

「あぁ、もう会えないんだ」
という失ったことへの思いは

繰り返し波のように
やってきます・・・・
そして淋しさ、孤独、
悲しみを少しずつ弔いながら

やっと一歩
踏み出せるようになるのです

弔いは、癒すこと

淋しい自分と向きあい、
別れた悲しみを味わい

それでも素晴らしい日々を
一緒に過ごせた恋人に感謝し

別れた意味を胸に
問いかけるうちに

傷は少しずつ治癒して
いくんですよ

そんな感情を昇華し、
天にお返しできた時

また誰かを愛せる自分に
なっていることでしょう
