「人生の苦しみ」に価値はあるか!
「自分に不必要なもの」
というのは

なかなか自分では

わかりにくいものです

一つの例を紹介しましょう

まず、このゲームを

知っている何人かが集まり

ルールを知らない人を

ひとり床に座らせ

頭から毛布をかぶせます

そしてその人に

「アナタは何か
‘不必要なもの‘を
身につけているから

それをとって投げて」
と頼みます

すると、ほとんどの人は
さんざん悩んだ末に

決まってシャツや

ソックスを脱いだり

アクセサリーなどをはずして、
毛布の外に投げて寄こします

これで何が面白いかって

面白いことに一番
不必要なものは

その毛布であることに

誰も気づかないのです

このゲームと同じように、
私たちはみな

もっとも明らかなことに

気づかないということが

よくあるんです

心の痛みや苦しみも

そのひとつです

そんなものは私たちに
とって必要ないことは

明らかなのに、
そのことになかなか

気がつきません

そればかりか、
自ら進んで求めようとする
人さえいます

なかには、
自分の日常生活があまりにも
面白くないので

たまにトラブルが
起きた時だけ

元気になる人がいます

さらには、自らトラブルを
引き起こし

退屈な人生をドラマチックに
しようとする人もいます

では、苦しみや痛みから脱出するには、
どうすればよいのでしょうか

残念ながら、
そのための近道はありません

逃げたり、他人を
攻撃したりしてごまかさず

じっくり体験しながら

そのどまんなかをまっすぐ
通り抜けるしか方法は
ないのです

ただし、
その際注意しなければ
ならないのは

「苦しむことそれ自体に
なんの価値もない」
ということを知った
うえで

そうしてほしいということ

世間ではよく苦しむ
こととそのものが

人間には必要だと
考える人がいますが

それは本末転倒だよ

このことを理解したうえで

十分に体験してから
解き放してやらないと

苦しみというものは

なかなかなくなることは
ないでしょうね




