妄想族 創造の光を感じる
人のつくった創造物に

敬意をはらいたくなる時が

しばしばあります

美しさや荘厳さや

崇高さや新しさや

そのユーモヤに

人のつくった創造物は

果たしてその人の

アイディアや技術によってのみ

生まれたものなのだろうか

人の手は、
人だけの力によって

すべての創造物を

可能たらしめているのだろうか

違う、おそらく違う

その創造物の後ろには

奥の抜けた大きな

うねりが見えますよね

時代の動きと

重なりながらも時代を越え

民族の壁をも楽々と貫く

波打つ大きな力がね

きっと創造者は

ある瞬間

その大きな力に自分を

明け渡したのだろうね

あるいは、
奔放な本能や情熱が

それと共鳴したのかもしれないね

いずれにせよ、
そんな時は思考レベルでの

「自分」は

ないに違いないと思う

媒介者たるのに自分は

邪魔なのDAKARA

自分は、
その風を感じているに

すぎないはずです

ただし忘れては

いけないことがあります

それは技術

媒介するには、
何らかの技術が必要だ

ということだよ

自分を明け渡しながら

なおも自身の技術を振るう

そのためには、
結局のところ

何よりも自分の中の

中心が大切だよ

マインドを解き放ちながらも

精神の解体を防ぐ高い知性と

技術を保つ努力と

精神力抜きにしては

創造の光を

表現し得ないんですよ

ますます偉大なる創造物に

敬意をはらいたく

なりマっする


