妄想族 孤独の呪縛 前回は心の呪縛です
たとえば、
それは海の底のような感じ

たとえば、
それはトンネルの

中のような感じ

または井戸の底に

いるような感じ

森の中に置き去りに

されたような感じ

もしかしたら広い

スクランブル交差点の真ん中で、
信号が赤に変わって

しまったような

感じかもしれない

孤独は時々、
金縛りのようにアナタを

動けなくする

ただじっと、
どこへも行けずに

ただそこにいる

頭の中ではそんな状況を

抜け出す答えを

探すのだけれど

こんがらがった思考は

重りのように

アナタをその場に

縛りつけようとする

けれど心のどこかで

わかっているんです

海の上は光に満ちていることを

終わりのない

トンネルはないことを

森の出口はどこかにあることを

それは暗幕に開いた

針の穴くらいの

小さなほころびから

ひとすじの光が射し込むように

アナタの心にささやかな

希望を与えてくれます

DAKARA思いっきり

孤独を

味わえるのかもしれないね

そして味わえるからこそ

いつか重りのような

孤独の呪縛を

振りはらえるのかも

しれないね


