妄想族 優しさ
人間力というと

大袈裟かもしれないけれど

人の心の力というのは

ひとつは他人の心の色合いを

どれだけ見ることができるか

ということではないかと

思いマっする

どんなふうに悲しいのか

どんな淋しさなのか

それを慮るのは

余計なことかもしれないが

できるだけ

汲み取ってやるというのが

人と人の心を近づけることに

寄与するように思う

人と人との間には

想像力ほど大切な

ものはないように思うよ

心の経験を積み重ねることで

心の色合いがわかるように

なりますよ

痛みを知る人は

やはり優しい

何も言わずにそっと傷口に

手を添えてくれるような

優しさがあります

深い悲しみを知る人は

黙ってそこにいてくれる

慰めの言葉もなく

声高に励ますことを

しなくても

優しさがしんしんと

伝わってきます

悲しみや淋しさに

出逢った時も

その悲しみや淋しさを

受け止めよう

そして、
その波が引きかけた時に

自分をこう励まそうよ

PS
優しくできるのは

淋しさを

知っているからです


