妄想族 恋をしてまもない気持ち
好きな人から

目が離せない

気づけば目で

追っている

一つ一つの仕草や動きや

声を自分の中に

刷り込むようにね

さりげなく

何でもない顔をしながら

違うところを

見ているようなふりをして

心の中で追いかける

付き合い始めの頃

お互いのペースは

まだつかめない

どんなタイミングで

電話をかけてくるのか

どんな場所で

待ち合わせをするのか

食べ物の好みや好きな音楽

服の趣味やどんな車が好きで、
どんな運転をするのか

毎日が発見です

それも本当に

ささやかかなもの

でももう少し正直になると、
それは発見であると同時に

実は過ぎ去った恋との

決別でもあるんだよ

つないだ手が

しっくり馴染み

重ねた唇が

しっとりと馴染む

シャツの柔らかさが

手のひらに馴染み

お互いの背の

高さにも馴染む

それは相手のすべてを

自分のことのように

感じることではなく

しっくりと馴染んだ

感覚によって相手を

感じるということですよ

従属することではなく

支配することでもなく

細胞の一つ一つが

恋をしている

という感覚です

そんな恋の醍醐味を

しっかりと感じて下さいね


