妄想族 「さすが」といって感心する人
人はほめられれば気分がいいものです

あまりにも見えすいたお世辞でない限りは

自分が正当化されたと感じて

満たされた気持ちになります

そしてほめてくれた相手に対して

好感を抱き「味方」とみなすようになります

人は無意識のうちに周囲の人たちを

「味方」「敵」「中立」と
心の中で色分けしていきます

ほめ上手はただ単にほめるだけではなく

「さすが」という言葉をつけ加えます

するとほめる効果がさらに

大きいものになるんです

「さすが」という時は相手がしたことに対して

感心する気持ちを表わします

これは優れている点を再確認した

「感動」が表に出てきた状態でもあるんです

言われた本人としては

自分をそんなに高く買ってくれているのかと

相手に強い親近感を覚えるのです

その相手が目下であれば信頼できる

「腹心」と見なすようになりマっする

さらに「さすが」といったうえに

「自分には真似ができない」とか
「自分には考えも及ばない」

とか言えば相手の喜びは一層強くなります

自分より一段上の次元にいるというのであるから

文字どおり「持ち上げる」結果になんですよ

よく見識の高いお年寄りが

ちょっとした殺し文句をいわれていい気分になり

年がいもなく「感情」に左右されることになるんだよ

人情の機微を利用して人を騙すのはいけないが

より一層親密なコミュニケーションを図るための

道具としてほめ言葉を使うのは

大いに歓迎されるべきでしょう

こうした言葉はお互いの気持ちの交流を

促す糸口としては極めて効果的DAKARAね


