妄想族 架空人物との妄想会話♪
手を伸ばせばそこにある
なのにアナタは伸ばさない
どうして

アナタは言う「そんなに簡単じゃないんだよ
」まるでそれを大人の良識であるかのように言うんだね

本当に大人なら
夢に向かって手を伸ばすはず
大人なら工夫することを知っているし

むやみに失敗を恐れないし

責任の取り方だってわかっているはず

「アナタはこれまで、あまり傷を負ってないみたいだね
」妄想族はいくらでも反論できると思ったけれど

自分の負った傷の深さなど、アナタにどう説明したらいいだろう

無言の妄想族にアナタは続けた

「でもね何かのために諦める

そのことに納得できる人生も、これはこれでいいもの
」そういうアナタの表情を見て

すべてが腑に落ちた
アナタは清々しい顔でした
欲しいものに向かって
突き進む時もありマっする
そして幸運を手にするより

もっと大切なものがある時もありマっする

身近に、そして自分の足元に
とても大切なものがありマっする
その時
その瞬間
これから先
自分にとって何が一番大切なのか

そのことをしっかり把握しておくことはなかなか難しいですが

それを見落として果たして本当の幸福などあるだろうか

幸せに満たされるだろうか

アナタは、めぐってきた幸運をいさぎよく諦めることで

本当に大切なものを守り続けようとし

そうしてアナタにとっての「本当の幸運」を守り続けたんです

そう、大切な人のことは
絶対に手放してはいけないんだよ
アナタが妄想族に言ったセリフは

自分が傷つくのを恐れてのものではなく

自分が大切な人を傷つけるのを恐れての発言だったんです

アナタはまわりの人のジレたお節介をどこ吹く風と

今もアナタなりに幸せをかみしめているでしょう



