一年目の手紙

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妄想族さんの恋人からお手紙が届きました。


今日で付き合って1年が経ったんだよね。あっという間だったなぁ…。
ということで、今日ぐらいは自分の気持ちをしっかり伝えようかなと思います。何言われるんだって、ビクビクしてない？（笑）

さて、何から書こうかな。
そうそう、前から思ってたんだけどさ、妄想族って何でそんなに生理用品の種類に詳しいの（笑）。
ってわざわざ記念日に書くようなことじゃないよね。この話はナシ（笑）。

そういえば、この前、嘘ついたでしょ。いきなりデートをキャンセルして、「法事があるのを忘れてた」とか言ってたよね。あのときすぐ「浮気されてる！」って思ったんだ。
私ムカついて、家から後をつけてやろうと思ったんだよね、あのとき。そしたら何？どこかの女と会うと思ったら秋葉原でエロ漫画買ってるし…。それデートキャンセルして行くほどのこと？怒りがむなしさになったよ。

それとさ、最近は、妄想族の気持ちがどんどん薄れているように感じるんだ。ときどき妄想族は「ホテル代がないから今日は会わない」とか言うよね。私がそれを聞いてショックを受けると「おまえはホテル代出さないもんな」とか言うし…。もっと他にもお金使わずに遊ぶ方法があると思うし、一緒に散歩しているだけでも昔は楽しかったよね？もうそういう気持ちがなくなったのかなと思うと本当にショックなんだ。

私はもっと妄想族に興味を持ってほしいし、最近は本当に寂しい。でも私は合コンしても他の男に気持ちが惹かれることもないし、やっぱり浮気も馬鹿らしくてしたくない。妄想族が私の気持ちをもっと分かってくれたらそれが一番なんだけどな。はぁ…。

なんか、つい悪いことばかり頭に浮かぶや…。もっと前向きなこと書くね。

これでもね、私は妄想族に感謝してるんだよ？
当時、元カレにふられて自信をなくしていた私に「みんなは君を好きになれなくても、おれならいける」とか言ってくれたよね。ニュアンス的には最低だと思ったけど、それでも私にとっては救いだったんだ。もう少し空気が読めたらなーとは思うけどね。

妄想族が言った「将来的におれよりイイ男は現れないから」ってセリフを今も頑なに信じているから、私はこれからも妄想族に人生を賭けてついていきます。妄想族の自信があのときのままだといいな。

これからもたくさんの壁に当たると思うけど、絆を強めながら乗り越えていこうね。あと、私の友達を「ちゃんこ屋」ってあだ名で呼ぶのはやめてね…（苦笑）。

ではでは、これからも末永くよろしくお願いします。妄想族がいてくれてよかった。ありがとう。

P.S.妄想族の家に「素手で警官を倒す方法」って本があるのは何故？