あれから三ヶ月。


今日は

妻の散髪をした。


あのときの

色々な反省を活かし

今日は安全なスキ刈るでスキまくった。


どうやら

妻の思いに寄り添えた髪型に

なったらしく

鏡を見ながら「軽くなった♪」と

笑みを浮かべ喜んでくれた。


ニコニコ笑った

妻の顔を見ながら


いつか

元気だったアノ頃の妻に

戻ってはくれないものか

と、願った。


良いコトであれ悪いコトであれ

人生何が起こるか

誰にも分からないじゃないか。 


だから

全然あり得ない話でもないのだ。




『髪は女の命』だと言うならば


私は、妻の命を削ったコトになる。


しかし

安心して欲しい。


今日私が削った妻の髪は

病に侵された髪だから。


そして

そのうちに

新しい命を持つ髪が

伸びてくるから。


それがまた

病に侵された髪だったならば


私がまた削るから。