できることなら

嫌な予感は

的中して欲しくない。


そう願うのは

おそらく

私の妻も同じだろう。




私はいつも

起きるとすぐに

妻のおねしょをチェックする。


今朝は

妻がパジャマのズボンを脱いでいたので

直ぐに、ヤッてる、と分かった。


残念ながら

寝る前に

6回分吸収オムツと4回分吸収バッドで

ガチガチにした防壁も

妻の寝相の悪さの前には無力であった。


ましてや

横向き、膝立てからの放尿では

どうやっても勝ち目はないのである。




だから

私は怒りはしなかった。


わざとじゃないのだから、と

自分に言い聞かせるしかなかった。



背中までびっしょりの妻を

トイレへ連れて行き

体全体を゙綺麗に拭き上げ、着替えをさせた。


それから

妻がいつでも用を足せるように

便器に座らせたままにし

ベッドに貼り付けてあるビニールを

張替えに行く。


その作業中

なぜだか「終わりました〜♪」

と、お呼びがかかる。



「終わりました〜♪」っとな??? 


何が終わったのかは、しらんけど。


「わたくしは、はまだ作業中なんですけど!あなた様の粗相の後始末の!」 


この文句を、わが地方の方言を使い

大声で叫ぶのを止め、ひとりごとでつぶやきながら、作業を終わらせた。


それから...


私は妻を連れ戻しにトイレへ行き

ドアを開けて、即効!

「まいにち、まいにち、ふざけるなよ!」と、怒った。


いつもなら

何か言い返して来るはずの妻は

トイレからベッドへ移動した後も

ずっと無言を貫いた。



おそらく


嫌な予感がしたのだろう。