「ドン!」と音がした。


振り向くと

妻が床に倒れ、苦しんでいた。


ほんの一瞬の出来事だった。


あわてて妻のそばへ行き

頭からつま先までの状態を細かく訊き

状況を把握した。


さいわい

頭は打ってなかった?(本人の証言)ので

布団まで連れて行き、打ちつけた箇所を氷で冷やした。


*ここで

救急車を呼ぶべきだった。


私は

あまり痛がらない妻を見て

湿布を貼りその日は、一日様子を観た。


今さらながら、なんと愚かな判断をしたのだろうと反省している。もし、頭を打ちつけていたとしたら、もっと大事になっていたのだから。