ある日バイトへ行くと、りさが別れたという噂を聞いた。


彼女はトレードマークであった髪をばっさり切って、


別れの悲しみを隠そうと、無理に作った笑顔で働いていた。


私はそんな彼女をみて、「これはいける」、そう思った。


やはり他人の不幸は蜜の味なのだ。


これまで彼女と遊ぶときは彼氏がいるということもあり、少しブレーキを


かけている自分がいた。


でもこれからは思い切って引っ張り込める。


彼女も別れてフリーになり、何かが吹っ飛んだのか


どんどん誘いに乗ってきた。


そんな、私とりさが恋に落ちるのに時間はかからなかった。


そして、二人はいつしか一緒の時間を過ごすようになっていた。