シリーズでお送りしている「サ高住」の実態。今回は住宅新報の記事より興味深い一意見を(割愛して)ご紹介します。
サ高住はどこまで「自宅」か?
サービス付き高齢者向け住宅は高齢化社会を担う制度として2011年10月よりスタート。
以後順調に供給が伸び2013年11月5日時点で13万戸以上もの住宅が登録されている。
しかし、サ高住に対する社会的理解が一致しているとは言い難い。
そもそもサ高住は住宅なのか、施設なのか?
入居に際しては借家法に基づく「住宅」としての賃貸借契約を結ぶが、介護や看護など一定のサービスを提供する場である以上「施設」としても機能するものであり、どちらに軸足を置くべきかは経営者の自由であり利用者の選択の問題なのか?
このような問いに明確な指針を示す見解を紹介する。
一般財団法人いこいの郷福祉会・理事長髙木氏は「サ高住は一般の賃貸住宅経営とは異なり、高齢者の生活、命を預かる場だから、それなりの体制が求められているのは明らかだ。」と語り、高齢者が多様で広範なサービスを受けつつも、自宅にいるような質の高い生活を送るための「新位居住形態」と理解してすべきなのだろう。
同氏が最も重要視しているのが『24時間対応の定期巡回・随時対応サービス』であり、地域包括ケアシステムの推進を目的に2012年度に改正された介護保険法と老人福祉法によって創設された。
「今回の法改正で、国はサ高住にさらに大きな社会的役割を担わせようとしている。介護と看護を合体させ、在宅の高齢者に有料老人ホーム並みの安心な暮らしを実現させる考えだ。」
定期巡回サービスはもともと地域を対象単位にしたもので、その地域に暮らすすべての高齢者が「住み慣れた自宅」で最期を迎えられるような社会を目指している。
もしそのような社会が実現すれば、サ高住は地域ででのような役割を果たしているのだろうか。
(住宅新報平成25年11月12日号より)
国は打開策を暗中模索しているようですね。理想のカタチは様々であり、既存の地域社会的伝統も大切に、かつ今までになかった新たなコミュニティやサービスの在り方を形成し、この国をけん引してきてくれた高齢者の方々に気持ち良く受け入れてもらえるよう、意見やアイデアを出し合っていきましょう!
あすなろの杜ワークス