野口さん元銀行マンが本音でアドバイスポイントケーススタディ⑨

財布 住宅ローンの審査のポイントを知りたい。



金融機関によって多少の違いはありますが、一般的な審査ポイントをご紹介します。


★年齢

(1)概ね20歳以上、完済時80歳までを借入可能期間としているところが多く、借入希望期間がその範囲内に収まるか否かを審査します。


★業種、勤務先・勤務状況等
(1)危険な職業か否かを基準に審査をします。危険度が高い職種は、ローン利用可能者に該当しないケースがありますので、予め確認してください。

(2)勤務先の事業規模、地位、雇用形態等を確認します。特に雇用形態で、派遣や臨時雇用の場合はローンの利用制限が加わっている金融機関があるので注意が必要です。

(3)ごく稀に「無職・年金生活」とされる方がいらっしゃいます。一部の年金を除き、基本的に正当な収入とみなす金融機関もありますのでお確かめください。

★収入条件
(1)直近1年間の税込年収を基準に、概ね過去2~3年分の収入を参考に判定されます。特に自営業の方で“税金対策”と称して対処されている場合、現実的な収入に不安はなくても、ローンの利用が難しくなっています。

(2)具体的な数字をもとに、年間返済負担率(年間収入金額/年間返済額)を計算します。この数値は、年収300万円以下は25%以内とか、あるいは300万円以上は40%以下等、生活を維持しながら安定的に返済を行うよう予め基準枠を定め、無理な借入に至らないよう防止しています。


★資金計画(資産・負債状況) へッへッへ事前に要チェックポイント
(1)物件購入に伴う自己資金の有無や金額を基準として、対する負債(現在並びに過去の借入金等の返済債務)の状況を確認します。

(2)主に個人信用情報を通じて確認が行われますが、キャッシング枠のセットされたクレジットカードをお持ちの方、またはキャッシング機能を現に利用されている方は、借入枠全額を使用しているものとみなされているケースがありますので、事前によくお確かめください。

(3)マイカーローンやフリーローン、教育ローンなども借入額として認定されます。連帯保証人も同様の審査が加わりますので、慎重に準備をしてください。


★健康状態
(1)団体信用生命保険の加入の可否に基づいて健康状態を審査します。金融機関の健康状態の審査の目的は、長期・継続的な支払に耐えうるか否かを判断するもので、疾病の具体的な進行状態等を問うものではありません。

(2)住宅ローンの条件として団体信用生命保険の加入を条件としているものがありますが、【フラット35】のように加入を任意として、告知書の提出を必要としないローンもあります。


以上が大まかな審査の基準点です。申込書を提出する前に確認をしてください。

seiあすなろの杜ワークスsei住まい のローンクリニックモバイル君ホームページはこちら