「腕ってやつは、上がってると感じてなきゃダメなんだよ。」
漫画『医龍』の主人公、朝田龍太郎の台詞だ。
職業人としてそこそこの年月を重ねた今になって、より深くこの言葉が刺さる。
接する対象(生徒)が移り変わる。
1人として同じ生徒はおらず、数多の子どもの未来を支えるためには、常に自らの知識やスキルをアップデートして、自分自身も成長させていかなければならない。
もちろん「現状を維持すること」は簡単なことではないが…
「いつまでも現状維持の状態」だと、それは「衰退している」と同じなのだ。
教師としての「腕」といえば、授業力。生徒指導力。自らの人間力。
「腕」だ。知識ではない。
研修に出まくって、専門書を読み漁って、それだけで向上するものではない。(しないよりマシだが、私は必要最低限しかしなかった。)
とにかく生徒と触れ合って、日々「教育」をして、実践の中で腕を上げていくしかないものだ。
生徒あっての教師だ。絡め、どんどん絡め!と声を大にして言いたい。
こちとらデスクワークをするために教師になった訳ではないのだから。
#ここだけの愚痴
なので、少し愚痴っぽくなるが…
「職員会議があるから」と言って、定刻通りに会議を始めたいがゆえに、生徒を「早く帰れ!」と追い出すことに対して、ずー-っともやもや、疑問に思っていた。
「定刻通りに会議を始める」、「定刻に間に合うよう出席する」は社会人としての基本だから分かる。
そんなもん当たり前だ。
でも…
「今日その日に、どうしても伝えたいことがある」
「どうしても相談したいことがある」生徒に対し、少しでも時間を使ってやれないような時刻設定がそもそもおかしいのではないだろうか。
「それって、大人の都合じゃん。」
「目の前の生徒」>「会議」なんじゃないの?
デスクワークとか会議なんかより、目の前の生徒ファーストでしょ。ってずっと思っていた。
これから教員を目指す人。
なりたての若手教員。
是非、高いプロ意識と、「生徒の成長(「教育」すること)」に対する執念を持ち続け、どこまでも腕を上げ続けていってほしい。
そんな事を思った今日この頃。