私シミズアスナにとっての大好きな所属劇団
レティクル東京座が、本日12月1日をもって解散します。
上の一文を書いただけで、指と心臓と唇が震えるほど、寂しいです。
私たち劇団員全員で話し合い、お互いの気持ちを語り合い受け入れ合い、それぞれの前向きな未来のために「解散」という決定に至りました。
それでもやっぱり寂しいものは寂しいです。
私にとって唯一無二の、大好きな所属劇団だから。
レティクル東京座のこの先を信じてくださっていたファクタァの皆様、
応援してくださっていたお客様、お力添えをくださっていた関係者の皆様には大変申し訳なく、
劇団としての先をお見せすることができなかったことが本当に悔しいです。
もっともっとやりたかった。
19歳の時、主宰赤星ユウさんの脚本と演出、面白いお人柄の虜になり、
20歳でレティクル東京座に入団しました。
それからずっと、全員がキラキラ輝いているレティクル東京座で、私も負けずに輝きたい。誰かの一番星になりたい。そう思って役者活動を続けてきました。
「ホームのレティクル東京座でのシミズアスナが好き」と言ってもらえるのが何よりも嬉しかったんです。
四肢五臓六腑がぐじゃぐじゃになろうとも(そんな無理難題は課されないけれど)、食らい付いて演じる!という戦士のような心持ちでレティクル東京座の舞台に立っていました。
側から見たら、白塗り、エンタメ、煌びやか、ド派手!!!な印象ですが
劇団員全員優しくてあたたかくて
口を開けばスタァファクタァの皆様(レティクル東京座公式ファン倶楽部会員様)のために何ができるかということ。お互いの舞台の感想。労いの言葉。
居心地が良くて、みんなとの未来を考えるだけで胸が躍りました。
そんな劇団の劇団員でいられることが、誇りでした。
そんなあったかいレティクル東京座が、今日、解散します。
話し合いが設けられた時、
優しくてあたたかい劇団員たちだからこそ、全員が全員、それぞれの未来を力強く尊重しました。
演劇界で頑張る劇団員、演劇界を去り頑張る劇団員。
全員、今、前向きに未来を見据えています。
私自身は、役者を続けます!
もっともっと上を目指し、私を応援してくれている人全員をびっくりさせるくらいビッグで魅力的な役者になります!!!!!
レティクル東京座の劇団員でなくなった私に価値はあるのかな。寂しさのあまり、そんな弱気なことも思いました。
けれども、レティクル東京座の劇団員だったという過去が消えるわけじゃない。
私の演技の土台はレティクル東京座のものです。積み上げてきたものは消えない。消さない。
私が気づいていない部分に、「レティクル東京座っぽさ」が残っているかもしれない。
これから先もずっと、どんなところで演技をしていても、どんなところで生活していても、わたしにはレティクル東京座の血が流れている。
きっと私だけじゃなく、劇団員みんなに。
レティクル東京座の劇団員である、であった、という誇りを大切に抱えたまま、
これからも役者として輝き続けられるよう、精一杯頑張ります。
役者は、応援が無ければ役者として生きていけません。
ずっと応援していてよかったと思ってもらえる役者であり続けます。応援に値する役者でいられるよう、努力を続けます。
レティクル東京座の私が大好きだった方に、
これからの私、私たちを応援してもらえるように、
レティクル東京座を知らなかった方にも、
これまでの、これからの私たちを愛してもらえるように
レティクル東京座劇団員は、解散後も、
それぞれの道で精一杯輝き続けます。
今まで、レティクル東京座に愛を注いでくださった皆様
本当にほんとうに感謝してもしきれません。
大好きです。ありがとうございます。
皆様がいたから、私たちは今まで劇団で輝き続けることができました。
この度は突然の発表となり、驚かせ、悲しませてしまい申し訳ありません。
先程、これからもきっと劇団員にはレティクル東京座の血が流れている。と書きましたが、
私は、皆様とも血を分けた仲間だと、勝手に思っています。
一緒に過ごした期間、共有した作品、想い出は、消えません。
どうかこれからも
あなたの生活に、観劇がありますように。
楽しい想い出に、レティクル東京座がありますように。
大好きな
劇団員、応援してくださっている皆様に愛と感謝を込めて。
レティクル東京座の劇団員でいられて、よかった。
涙で前がよく見えません。誤字をしていたらごめんなさい。
いい役者になるぞ。楽しみにしていてください。
レティクル東京座劇団員 シミズアスナ
2021.12.1