発達障害、学習障害(LD)などの言葉はだいぶ一般的になってきましたが、どんなにがんばってもどうしても算数ができないことを「算数障害」といいます。
「算数障害」の中にも、「数がよくわからない」「計算ができない」「文章問題ができない」「関数がわからない」など、様々なタイプがあります。
「なんでできないの!」と叱ったり、大量の問題を与えれば何とかなると思ったりする方も多いのではないでしょうか?
しかし、「算数障害」はその子が持っている特性なので、残念ながら叱ったり鍛えたりしたらどうにかなるというものではないのです。
がんばってもがんばっても定着しないお子さんに「努力が足りないからだ」「もっとがんばれば何とかなる」とムチ打つことは、ますます算数嫌いになってしまうという悪循環にしかなりません。
あせる気持ちもよくわかりますが、どのポイントからわからなくなり始めたのか、さかのぼってじっくり向き合ってあげる事が大切です。
算数、数学はどうしても中学、高校まで習わなくてはならないものです。
「わからない」ままどんどん授業は進んでしまいます。なるべく早い段階から、その子の特性に寄り添ってゆっくり教え直してあげましょう。