子供(人)を育てる (1)神経を育てる | ☆㈲KICHI's BLOG☆

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新生児の運動神経は、電線に例えると、芯の銅線(伝導体)部分だけが、張り巡らされているような状態なのかな?銅線外側のビニル被覆(絶縁体)部分は、まだできていなくて、脳からの情報は、各、銅線間にて、モレモレになっているような…。それだから、強い情報であろう「全力の泣き」なんぞは、手も足も、すべての筋肉が収縮してしまうのだろうか…。

そして、運動情報を流すにつれて、絶縁体である、髄鞘の被膜が形成されていき、各筋肉の動作が、速く正確なものへとなっていく…。ただ、あまり使わない部分は混線したままだから、成人になっても、足の指などは、なかなか思うように動かせないまま。

ピアノを演奏するなら手指を、ボールを蹴るなら、足を思い通りに動かせるようになりたいですね。私は30歳の頃、ボールリフティングを5回できませんでした。子供の頃の部活動のように、毎日、外で練習するわけにはいかないので、家の中で、足首やヒザ、股関節を色々な方向へ、最初は手を使って、骨折後のリハビリのように、ぐるぐると動かしていました。すると、ボールで練習しなくても、公園で確認するたびに、リフティングの回数が増えていき、最近は、足の甲で、テニスボールを、左右交互にキャッチ&リリースする程度には、思いが届くようになりました。

緊張などにより、精神が不安定な状態では、神経伝達物質が、ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンと、より強く筋収縮するものへと、変化していくため、平常心の時と、同じような動きができなくなります。「オリンピックには、魔物がいる」とは、この状態を言っているのでしょう。平常時の神経伝達物質ドーパミンに比べ、強いアドレナリンの産生時は、他から見てもわかるほど、顔の筋肉にチカラが入り、こわばった表情となります。競技の世界に於いては、どんな状況でもリキまない、精神コントロール術の習得。または逆に、日頃から強い気持ち、アドレナリンを産生させた状態で取り組む方が良いのかもしれません。私、公園リフティングの時、ちっちゃな見物客でさえ、数人集まりだすと、ポロポロし始めます。(笑)

運動に於ける、【神経伝達物質の強さ】×【活動時間】、すなわち、【運動神経伝達エネルギーの量】のようなもの?が、増大すればするほど、電気的イオンチャネルや、化学的シナプスなどの神経細胞が、疲労損傷してしまうのかもしれません。脳から送った伝達情報が、いつも通りに各筋肉まで届かなくなり、その後、傷が修復されるまでは、思うようにプレイできない状態に陥ります。いわゆるスランプと呼ばれる状態です。この時は、さらに練習を行なうよりも、安静にしておいたほうが、傷を早く修復できると考えます。転んだ擦り傷が治るのと同様の1週間ほどでしょうか。そして、以前より、太い神経(軸索、髄鞘)が修復形成され、情報をより速く、より正確に伝達することが可能になると考えられています。私の場合、ぎこちないリフティング技を、筋挫傷(筋違い・肉離れ)や関節痛とは違う、ムズムズ痛痒い感じまでやってやると、次回の時、上達幅が大きかった気がします。筋挫傷や関節痛の発症時は、直ちに中止すべきです。やればやるほど、治りが遅くなります。しかし、これを数回ばかり経験してやると、痛みの【違いがわかる男】になれます…けど。