様々なモノゴトを感じて抱く気持ち、感情。増減したり、時には別の感情と絡み合って、新たに構成される感情もあります。感情には、生きていく、その時々で、手に入れたい【プラス感情】や、避けて通りたい【マイナス感情】があります。
【プラス 感情】(安心・豊富・満足・喜び・リラックスetc.)
その時の脳の状態に対して、有益な刺激と接触すると、報酬系ドーパミン神経より快感という報酬が得られる。副交感神経優位。
【マイナス感情】(不安・貧弱・不満・悲しみ・ストレスetc.)
その時の脳の状態に対して、有害な刺激と接触すると、コルチゾールにより、報酬系ドーパミン神経の働きが抑えられ、不快感が生じる。交感神経優位。
結婚前の女性が、「私は子供が好きっ」とアピールするように、
私も、「ハーイ!子供は好きー!」と大きな声で言えます。
では、近所の子供を看病するために、仕事の休みを取れますか?と問われると、そこまでは、なかなか…できかねます。
愛する我が子のためになら、できますけど。
【海が好き】 【車が好き】 【犬が好き】 【誰かが好き】
【海を愛する】【車を愛する】【犬を愛する】【誰かを愛する】
【好き】という感情
目的は、自分の限りある時間の中で、
他から 【プラス感情】をもらうこと
その対象に求めているモノゴトが、無くなってしまったり、飽きてしまった場合、【好き】は、薄らいでしまう。
【好き】は、あらゆる分野に、それぞれ存在しており、対象への【好き】が薄らいでしまった場合、その分野での新たな対象を探し求める場合が多い。限りある時間の中で、できるだけ多くの【好き】を追い求めます。無限で満たされることなく繰り返され、○○欲などと表現されます。
好きこそものの上手なれ:料理・演奏・運動etc. 技術的なコトを【好き】になると、天上なき技術欲が湧き、努力を惜しまず、上達します。との意。
足るを知る者は富む:カバン・宝飾品・トレーディングカードetc. 物質的なモノを【好き】になると、物欲に最終ゴールはなく、次から次へと、乗り換えたり、必要以上の収集を続けます。
それに付随する【マイナス感情】(浪費・嫉妬・恨み・不満・焦り・嫌悪・恥・軽蔑・劣等感・後悔etc.)は、必要な物量を知れば、避けて通れます。本当に必要なモノを手に入れた時こそ、心は【プラス感情】で満ち足り、豊かさで富みます。との意。
【愛する】という感情
目的は、自分の限りある時間を提供し、
他へ 【プラス 感情】を与えて あげること
他の 【マイナス感情】を無くしてあげること
自分への損得で【愛する】を、無くしたりはしない。
【愛する】は、相手の気持ちを察知できて、はじめて、目的の達成が可能となる。相手の気持ちを察するチカラが、まだ、未熟である場合、与えてあげるモノゴト、無くしてあげるモノゴトが判らないため、【愛する】という実行が難しくなる。
【好き】と、【愛する】は、両者とも、自分の限りある時間や、知識や経験、財力などを用いて、目的の達成を目指します。
【好き】という感情での結婚
目的は、何かをもらうことであり、それを手にしたら、相手へ何かをしてあげる行為は、無駄であり、無くなってしまうのでしょう。
【愛する】という感情での結婚
目的は、何かをしてあげることであり、近親者として、時を重ねるほど、相手へ与えるべきモノゴト、無くすべきモノゴトの判別や実行が、いっそう、スムーズに可能となるのでしょう。
映画などでよく見かける、自分の命を差し出して、【愛する】人を守るという場面は、これからの自分の時間すべてを、その人のために、一瞬にして、使い切る行為です。【真実の愛】などと表現されます。【好き】という感情では、自分が死んでしまうと、見返りを得られなくなるため、そこまでは、できません。もちろん、使い切らなくても、他を思いやり、家事や育児、労働など、自分の時間を提供し、見返りを求めない行為は、【偽りの愛】ではなく、【真実の愛】と表されるべきでしょう。
【好き】は比較級で、その進化形や、最上級などが、【愛する】と思われがちですが、対人の場合、それぞれの目的は、
【好 き】: 相手から 私 を【プラス感情】にしてもらうこと
【愛する】: 私 から 相手を【プラス感情】にしてあげること
極端な言い方かも知れませんが、全く、逆のことを表現している気がします。ベクトルの量ではなく、方向が違うような…。
【好き】という、相手の何かを得るために、近づいた関係は、目的のものが無くなった時に終わってしまう。男には金。女には美貌を求めることが多いですね。
【愛する】感情で結ばれた場合は、相手を喜ばせようと男は金、女は美貌を増そうとするものである。そして、相方から、男は色気をもらい、女は男気をもらうことにより、益々、パワーアップさせられてしまい、お互い、離れられなくなっちゃうのかな?
好きどうしの2人が、愛し合えるといいですね。