大阪に用事もあったので観劇して参りました
以下ネタバレ含む個人的な感想です

お話はロシア革命が起きる少し前からロマノフ王朝の滅亡及びその後を描いた作品で、
義理の伯母未亡人のイリナ(怜美うらら)とドミトリー大公(朝夏まなと)との恋を主軸に、
革命、陰謀、などを描いてました。
恋愛ものに戦争や革命が入ってくるとドラマチックですよね
ロマノフ王朝ものは昔から好きなのでまぁ大丈夫かなと観劇したのですが
お話は明瞭で難しいものではなかったです(ご安心を)
お話に登場する人物について心情や心の変化などを知りたいと思えば読みたい文献は
ちょっと増えそうではあるのですが
皇后アレクサンドラとラスプーチンの関係、
もともとニコライ二世の熱烈な求婚により結婚している。
結婚以来4人の皇女(オリガ、タチアナ、マリア、アナスタシア) が生れたが、皇太子にはなかなか恵まれなかった。 世継ぎの男子が生れないことを病み、信心深い皇后は神のお恵みによって皇太子を授かろうとしますが女児が生まれるたびに落胆し憔悴し、男子を想像妊娠までしてしまうほど。
世継ぎをと願うわけでニコライの事も愛していたのではと思います。
結婚11年目にして待望の皇太子を授かる事となるのですが、アレクサンドラの一族の血筋より
皇太子アレクセイは「血友病」であったのです。怪我や打撲などでいったん出血してしまうとなかなか止まらないという奇病だったようです。しかも代々一族の男子のみにだけ発症する。
少し動くだけでも内出血し命の危険にさらされる事もあって、本来はヤンチャで好奇心旺盛、
明るいアレクセイはおとなしく過ごしざるをえなかったわけですが、なので最後「神々の土地」で
明るく元気に遊びまわるシーンに涙してしまいました
話が反れましたが、「血友病」は当時の医学では解明できず治す手段もない。
心配な息子を祈祷で治せてしまうというラスプーチンへ陶酔していってしまうのも
母の愛ゆえではなかったかと思う。
実際ラスプーチンがどのように「奇跡」を起こし「神」と呼ばれたのかわからないけれど、
わけのわからない「祈祷」でもなんでもいいので藁にでもすがる思いだったのかもしれませんね。
アレクサンドラはもともと気難しい性格であまり笑顔を見せる事もなく、宮廷内でもどちらかというと
孤立しており、息子をいつ失うとも限らず、皇太子が血友病であるという事は極秘の事。
誰にも相談できず日々を過ごしていたので、相談相手でもあったのかと想像が出来る。
(史実か空想のお話かでラスプーチンとアレクサンドラが出来ていたという話もありますが・・)
ずっとロシアを憎んでいたというオリガに語るシーンもありましたが。
ニコライ二世を演じた松風 輝さんは肖像画のまんまで(笑)
温厚で教養が高く語学も堪能だったという本人の(想像ですが)雰囲気が出ており、
神経質な皇后を凛城 きらさんが演じておりましたがこちらも雰囲気が出てました。
今回ラスプーチンを演じた愛ちゃん(愛月ひかるさん)は、
登場から度胆を抜かれる怪しさ、常に体を折っての怪しい歩行・・
怪しい笑い、周囲を取り込む怪しさ
何度銃弾を銃剣を受けても絶命しない怪しさ
「怪しい」しか単語が出ないほどの怪演でした。
アレクサンドラならず急進の革命軍の背後にまで登場し操っていく様はゾッとしました。
酒場の踊り子ジプシー、革命軍達(活動家)
ゾバールずんちゃん(桜木みなと)
ともかく貴族は一ミリも許せない。こんな熱い役もいいですね
ゾバールの姉のラッダ(瀬音リサ)はドミトリー(朝夏まなと)の同僚コンスタンティン(澄輝さやと)
との淡い恋も描かれており貴族でも理解しあえる人もいるという活動家の中でも
優しい心の持ち主の役のラッダだったけど志半ばにして
弟のゾバールを銃弾から守り斃れてしまうのだけどこれが、はからずともコンスタンティンの撃った銃弾に被してしまうのですよ
いつも花を届けに来る好青年のあっきーコンスタンティンの愛した人の亡骸を前に
引き裂かれるような思いにぐっときてしまいましたね。
ふたりの淡い恋も実る事はなかった・・
それにしてもゾバールの「姉貴、姉貴
」が凄かったな~
低い声も声量下げる事なく出るようになってるしなんか嬉しかった。
今回のゾバールさん、ビジュアルも好きだったので次回も楽しみ
ドミトリーとオリガ
この当時の政略結婚的なものは結構あるけど、
物語にはなかったけれどオリガはロシアを愛しておりロシア人としての意識が高いので
国内からは出たくなかったので一人目に候補にあがった結婚相手には興味を示さなかった
みたいだけど、ロシア皇族のドミトリーならばロシアから出ないで済むという思いもあって
更に受け入れられたのかもしれないですね。でも、実はドミトリーはイリナを愛していた為
裏切られてしまった事になってしまうけど
幼く見えるかなと思ったけど意外にも良かったなって印象です。
母に今後のロシアについて意見を述べるところなど意思の強さを感じられました。
最後にドミトリー(朝夏まなと)とイリナ(怜美うらら)
伯父の妻と甥として同じ屋敷で秘めたる思いを言葉に出来ないまま暮らしてきたって事ですよね
いや、もう大人な恋ですよ・・
静かなシーンでも目線で、動きで互いを想いあってるのがとっても伝わって
雪原でダンスを踊るシーン、ひたすらに美しかった。
そして非常に切ない・・・
ドミトリーがペルシャへ護送される時にふたりが暮らした館に「ひとめあなたに逢いたかった」とやってくる
ドミトリーさん。ふたりのおさえきれなくなった思いに胸が熱くなりました・・・
オペラでガッツリ見つつ「おおおお~」と叫んでしまいまいした(笑)
ふたりのキスシーンなんですけどね、
イリナがドミトリーの外套をぎゅうっと掴む手の動きがいいのですよ・・・ああ・・

この人に出逢えたから、
この人に出逢ってしまったから、
人生ではそう思う時もあると思います
ロシアの雪原の大地はどんな人の人生もずっと変わらずそこに在り見続けています。
音の出てない時が一番登場人物の心の動きが見れたようなそんな舞台でした。
綺麗な綺麗なお話だったと思います
ところで余談
ドミトリーがラスプーチンを暗殺すると心の変化があったのはミーチャを撃ってしまってから?
そこがちょっとまだ気になってます。
皇女達も神父様とラスプーチンを崇めていたようですが、暗殺ののち、
オリガ一人だけが葬儀に参列しなかったようです、なんでだろう

そうそう、かいちゃん(七海ひろき)のブクマは大劇場キャトルでも売り切れてた。
もう一個買おうと思ってたけど・・