台風何号だっただろうか
中部地方をとても大きな台風が襲ってきた
大雨の音で夜中目が覚めた
一緒に寝ていたはずの、母も父もいない…弟しかいない、なんだか怖くて
夜で怖かったけど、離れの家までいくことにした
家をでた瞬間…足元まで水がきていることに、不安が強くなる
玄関を入ると、曾祖父母、祖父母、母が起きていて
「あら起きちゃったの、こっちの部屋で休んでなさい」と言われて横になっていた。
父親は、消防団で呼び出しがあり、出ていた。
念のため、ロウソクと、懐中電灯が準備されていた。
雨、風が本当にひどかった。
祖父がずっと
「おかしいなーおかしいー何か音がする」と
言っている。
それから、数分しないうちに
バーンと扉が破壊される音がした瞬間
逃げろー扉を閉めろーと
祖父の大声
祖母、母があわてて扉を閉めた
その瞬間、停電し真っ暗となり
家の中が一瞬にして川になった
裏の山が崩れてきて
我が家を土砂が襲ってきたのです
祖父の機転が利かなかったら
わたしも家族もみんな土砂に埋まっていたとおもう
事態を知り、すぐに父と消防団のひとに助けられた。
大変な被害だった。
そして、わたしと、弟、認知症の曾祖母だけ、ちかくの親戚の家に預けられた。
曽祖父、祖父母、父母はちかくの避難所へ。
わたしも事態の大きさに、最初は震えが止まらなかったけど、弟がいたので、気持ちを無理やり落ち着かせた。
弟はまだ2歳であまり重大さが理解できていたのかいなかったのか、母と離れてもわたしが一緒だから泣かずにいるのか…
大変だったのは認知症の曾祖母だった。
災害にあった瞬間から、興奮、帰る帰ると、落ち着かない、寝てくれない。
そして、拝み出す。を繰り返し、ひたすら独語を話している。
そりゃ、こんな被害にあえば、神にでもすがりたくもなるだろうけど
正直、親戚も参っていたと思う。
2歳の弟も
「おおばあちゃん、大丈夫だよ大丈夫だよ」と声をかけていた。
わたしはこの時
おおばあちゃんのボケがひどくなったんだ
これからどうなるのか…と不安に思った。
曾祖母は、家族と一緒のほうが落ち着くとのことで、家族と避難所生活となった。
しばらくして、近所の方の助けで土砂が掻き出され、完全ではないが自宅生活にもどることができた。
この災害以来、曾祖母の認知症はますます悪化…
わたしは、災害による急激な緊張とストレスと環境の変化が認知症を悪化させることを、この時知った。
