●小沢氏、挙党態勢訴え 代表選に言及せず
(共同通信 2010/08/19 19:48) http://p.tl/obDs


 民主党の鳩山前首相グループの研修会に出席し、懇親会で鳩山前首相(左)のあいさつを聞く小沢前幹事長=19日午後、長野県軽井沢町
 民主党の小沢一郎前幹事長は19日夕、長野県軽井沢町で開かれた鳩山由紀夫前首相を中心としたグループ研修会に参加、あいさつで挙党態勢の構築を訴えた。ただ9月の党代表選対応については、自身の出馬の是非を含め直接言及しなかった。

 研修会には、菅直人首相に批判的な小沢氏や側近議員らが多数合流し、鳩山氏側によると参加者は計約150人。党所属議員の3分の1以上の議員が集まったことで、政権批判派の勢いが増し、再選を目指す首相の対抗馬擁立の動きが加速する可能性がある。

 研修会は2部構成。前半はホテルで有識者の講演会を行った。後半は近くの鳩山氏別荘に会場を移して懇親会を行い、小沢氏や、輿石東参院議員会長らが加わった。小沢氏は「お互いに力を合わせて一生懸命、頑張って、国民の期待に応えられるようやりましょう」と述べた。

 鳩山氏も「いろいろ混乱があるとき、原点に返ることが大切だ。心を一つにして行動する時、未来に再び明るい光が差し示される」と結束を呼び掛けた。



●小沢氏、結束呼び掛け=鳩山グループ懇親会160人出席
(時事ドットコム 2010/08/19-19:07) http://p.tl/zB1C


 民主党の鳩山由紀夫前首相のグループは19日午後、長野県軽井沢町で研修会を開いた。9月の党代表選(9月1日告示、同14日投開票)への出馬を検討している小沢一郎前幹事長は研修会後の懇親会に出席。小沢氏の冒頭あいさつはなかったが、懇親会では「お互いに力を合わせ、一生懸命頑張って、国民の期待に応えられるようやろう」と結束を呼び掛けた。
 代表選は、菅直人首相の対抗馬として、党内最大勢力を持つ小沢氏が出馬に踏み切るかどうかが焦点。同氏は来週中にも最終判断する意向とみられ、党内各グループの動きも一層激しくなりそうだ。
 研修会と懇親会には、鳩山グループに加え、小沢氏を支持する議員や新人議員などが招待され、研修会には約130人、懇親会には約160人が出席した。出席者からは「しっかりしたみこしを作ったら、乗ってください」と小沢氏に代表選出馬を求める声も出たという。
 鳩山氏は研修会のあいさつで「今こそ私心を捨てて、挙党一致の態勢をどうやってつくり上げていくか、一人ひとりの活動の原点に立ち返ることが何よりも大切だ」と強調。懇親会でも「挙党態勢で一致団結しないといけない」と訴えた。
 また、小沢氏と盟友関係にある輿石東参院議員会長も懇親会に出席し、「心を一つに生活者第一の原点に戻って行動するときだ」と述べた。 
 代表選をめぐり、鳩山氏は既に、菅首相の再選支持の条件として「挙党態勢」の構築などを挙げている。研修会などでの一連の発言は、菅氏の再選を支持する前原誠司国土交通相や野田佳彦財務相を中心とするグループが菅氏再選後の「脱小沢」路線継続を主張していることを、けん制したものだ。


●民主代表選:小沢氏来週にも最終判断 求心力維持へ
(毎日新聞 2010年8月19日 22時47分)  http://p.tl/iQTZ


鳩山家の別荘で行われた懇親会で、乾杯する民主党の小沢一郎前幹事長(中央)と、鳩山由紀夫前首相(左)、輿石東参院議員会長(右)=長野県軽井沢町で2010年8月19日午後3時32分、手塚耕一郎撮影 9月の民主党代表選を前に、鳩山由紀夫前首相のグループは19日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。菅直人首相の政権運営を批判し、自らに近い議員らに党代表選への出馬を検討する意向を伝えている小沢一郎前幹事長も出席した。小沢氏は党内情勢を見極めて来週にも出馬について最終判断するとみられる。検察審査会の議決も控え小沢氏の出馬へのハードルは依然高い一方で、菅首相が「脱小沢」の看板を掲げたまま続投するのを阻止しなければ求心力を維持できないという危機感にも迫られている。

 研修会には鳩山氏や小沢氏のグループを中心に国会議員約160人が参加した。研修会は2部構成で、前半はホテルで有識者の講演会、後半は近くの鳩山氏の別荘の庭で懇親会を行った。

 小沢氏は懇親会から出席した。鳩山氏は冒頭のあいさつで「特に注目の人、小沢一郎先生までお出ましをいただいた。挙党態勢で一致団結をしなければならない」と持ち上げた。小沢氏の隣には輿石東参院議員会長、山岡賢次前国対委員長も並び、鳩山前政権が再現されたかのよう。小沢氏が最後に「久しぶりに大勢の仲間と顔を合わせて楽しく過ごした。鳩山総理の言葉の通り、お互いに力を合わせて一生懸命頑張って、国民の期待に応えるようやりましょう」とあいさつすると会場は拍手に包まれた。

 懇親会の席上、小沢氏に近い川上義博参院議員が「ミコシを作るので乗ってほしい」と小沢氏に求めると「まあまあ」と上機嫌だったという。会場に1時間弱いた小沢氏が去る時には「代表選に出てがんばれ、小沢一郎!」と声が飛んだ。松野頼久前官房副長官は記者団に「小沢氏に出馬してほしい」と語った。

 だが、小沢氏出馬へ向けた情勢は万全ではない。小沢氏に近い森裕子参院議員は「出馬の環境を作るために全力でがんばる」と語るが、小沢氏に近い党関係者は「小沢氏は各グループの動きを見ている」と指摘する。小沢氏のグループは今年6月の党代表選で独自候補擁立を巡って迷走した。今回も海江田万里衆院財務金融委員長が小沢氏のグループに出馬の意欲を伝えているが賛否両論がある。

 小沢氏は今秋に検察審査会の議決を控え、世論の批判は厳しい。これまで対抗馬が固まらないのも「小沢氏のかいらい」というレッテルを張られることを懸念しているためだ。旧社会党グループや旧民社党グループも様子見を決め込んでおり、小沢氏がこの局面で存在感を示さなければ自らのグループのまとまりも保てなくなる危険もあった。

 藤井裕久元財務相は19日、都内で記者団に「私はずっと長い間(小沢氏と)一緒だったので、(出馬しないと)想像している」と語った。

 首相側は警戒を強めている。首相は19日夜、首相官邸で記者団に小沢氏の研修会出席について問われたが「きちんとした時点で言うので待ってほしい」と言及を避けた。枝野幸男幹事長も視察先の福井市で「どこの議員がどういう考えで参加しているのかまったく知らない」と不快感をにじませた。菅氏のグループの衆院議員は「もし小沢氏が出馬したら党の分裂含みになる」と動揺を隠さなかった。【朝日弘行、念佛明奈】



●小沢氏「お互いに力を合わせ」…鳩山研修会で
(読売新聞 2010年8月19日17時34分) http://p.tl/Xpei


鳩山グループの懇親会で乾杯する小沢前幹事長=清水健司撮影 9月の民主党代表選への出馬を検討している小沢一郎前幹事長は19日夕、長野県軽井沢町で開かれた鳩山前首相グループの研修会に出席した。
 小沢氏はあいさつで、「お互いに力を合わせ、一生懸命頑張って、国民の期待に応えるようやろう」と述べた。


●小沢氏出馬へ環境作り本格化…今夕鳩山研修会に
(読売新聞 2010年8月19日16時19分) http://p.tl/dKTa


 民主党の小沢一郎前幹事長グループは19日、党代表選(9月1日告示、14日投開票)への小沢氏出馬の環境を整えるため、党内の支持固めの動きを本格化させた。

 小沢氏は19日午後に長野県軽井沢町で始まった鳩山前首相グループ研修会の懇親会に出席する見通しだ。菅首相は既に、再選に向けて立候補の意向を明らかにしており、代表選は党内最大勢力を率いる小沢氏が出馬するかどうかを焦点に、攻防が激化しそうだ。

 鳩山氏は研修会のあいさつで、「私心を捨てて、挙党一致の態勢をどうやって作り上げていくか。政治を国民のために取り戻していきながら、一人一人の活動の原点に立ち返ることが大切だ」と述べた。非主流派を含めた内閣・党役員人事が必要だとの考えを示したものとみられる。

 小沢氏は18日に周辺に出馬検討の意向を伝えた際、小沢グループ(約150人)、鳩山グループ(約60人)、旧民社党系(約30人)、旧社会党系(約30人)を含む幅広い支持が得られることを条件に挙げた。

 小沢グループ幹部は4グループの連携などで党所属国会議員の過半数の支持を固められると判断、その指標になるとして、鳩山グループの研修会に参加するよう、衆参の新人議員らをターゲットに働きかけを強めている。研修会開始時の出席議員は約120人で、懇親会と合わせ、最終的に何人が出席するかが注目される。

 4グループは、小沢代表当時に党内主流派を形成した枠組み。ただ、鳩山氏や旧社会党系の輿石東参院議員会長は挙党態勢の構築を条件に首相再選を支持する考えを示している。旧民社党系グループは独自候補擁立を目指しているが難航しており、週明けに対応を協議する。

 旧社会党系グループ幹部は「ねじれ国会で行き詰まり、早期の衆院解散・総選挙に追い込まれかねないとの懸念が小沢氏待望論につながっている。だが、ころころと首相が代わっていいのかという問題もある」と語った。

 一方、菅首相の再選を支持する陣営では、先の参院選大敗による執行部批判の高まりが小沢氏支持に向かうことを警戒している。前原国土交通相のグループは20日に、菅グループも23日に、それぞれ会合を開く予定で、支持固めを図る。


●小沢氏の立候補に期待の声も
(NHKニュース 8月19日 18時31分)  http://p.tl/HynA

民主党の代表選挙を前に、鳩山前総理大臣の議員グループが長野県軽井沢町で研修会を開き、小沢前幹事長に近い議員らを含め120人を超える議員が出席しました。このあと開かれた懇親会には小沢氏も参加し、出席者からは、小沢氏の代表選挙への立候補に期待する声も出されました。

来月1日の告示まで2週間を切った民主党の代表選挙をめぐっては、再選を目指す菅総理大臣に対し、小沢前幹事長が党内にある待望論も踏まえ、みずから立候補することも視野に入れた対応の検討に入り、党内の動きが活発化しています。こうしたなか、鳩山前総理大臣が最高顧問を務める議員グループが長野県軽井沢町で研修会を開き、小沢前幹事長に近い議員らを含め120人を超える議員が出席しました。このあと、鳩山氏の別荘で開かれた懇親会にはおよそ160人が出席し、小沢氏も参加して鳩山氏と笑顔で握手を交わしました。懇親会で、鳩山氏は「今こそ、国民の暮らしが大切だという原点を民主党の議員すべてが思い出して、行動を起こさなければならない。挙党態勢で一致団結しなければならない」と、述べました。また、輿石参議院議員会長も「民主党は、心を一つにしてまとまらないと何もできず、今は国民生活が第一という原点に戻って行動するときだ」と述べました。このあと小沢氏もあいさつし、「鳩山氏の言葉のとおり、お互いに力を合わせて一生懸命頑張って、国民の期待に応えられるよう、やっていこう」と述べました。これに対し出席者からは、来月の代表選挙に関連して、「民主党は、去年、政権交代したときに約束した政策を大切にして、国民の信頼を取り戻すべきだ」といった意見や、代表選挙への小沢氏の立候補に期待する声も出されました。



●民主党鳩山グループ、長野・軽井沢町で研修会 小沢前幹事長が研修会後の懇親会に参加
(FNNニュース 08/19 20:12)  http://p.tl/1mVm
 
民主党の鳩山グループの研修会が19日午後、長野・軽井沢町で行われ、9月の代表選に向けて動向が注目されている小沢前幹事長も研修会後の懇親会に参加した。
小沢前幹事長は「鳩山前総理のおかげで、こうして大勢の仲間と顔をあわせて楽しい時間を過ごすことができました。お互いに力をあわせて、一生懸命がんばって、国民の期待に応えるようにやりましょう」と述べた。
懇親会には、およそ150人の議員が参加した。
小沢氏本人の口から代表選の出馬に関しての言及はなかったものの、参加した議員からは、小沢氏の立候補を期待する声が相次いだ。
山岡副代表は「きょう、小沢先生がおいでになって、鳩山先生と一緒にですね、原点に返ってみんなでがんばろうと、この一言にすべてが尽きていると思いますので、会談というよりも、宣言じゃないかと」と述べた。
小沢氏は、わずか45分間ほどで、鳩山前首相に見送られ、懇親会会場をあとにした。
軽井沢駅では、周囲の人に握手に応じるなどしたあと、新幹線で東京に戻った。
9月の代表選に向けて、民主党の各グループの動きは、いっそう激しくなるとみられる。
菅首相は、小沢氏と鳩山前首相との距離感について問われ、「鳩山前総理には、いろいろ相談に乗ってもらって、政権運営にあたっていきたいと、こう思っています」、「代表選については、またきちっとした時点で考え方を申し上げますから、そのときまでぜひお待ちをいただきたいと思います」と述べた。




民主代表選、小沢氏出馬論強まる 情勢見極め判断へ

(asahi.com 2010年8月19日15時0分) http://p.tl/sMfK


 9月の民主党代表選で、小沢一郎前幹事長の立候補を求める声が党内で強まってきた。党参院幹部は19日、「出馬の環境は整いつつある」と述べ、立候補に強い期待を示した。小沢氏は立候補の可否について検討を始めており、週明けにも最終判断する。

 代表選の対応をめぐっては、現執行部に批判的な小沢グループや鳩山由紀夫前首相のグループを中心に小沢氏擁立論があった。菅直人首相が代表選再選後も小沢氏を幹事長など要職に起用しない方針を固めたことから主戦論が高まり、小沢氏周辺も19日、「小沢氏は腹を決めている。政治生命をかける」と語った。

 小沢氏は同日午後、長野県軽井沢町である鳩山グループの研修会に出席。小沢グループからも多数の議員が出席するため、「決起集会になる」(小沢氏周辺)との声も出ている。

 小沢氏は、参院選で消費増税を打ち出し、衆院選マニフェストを修正した菅首相に批判的な発言を続けてきた。米軍普天間飛行場の移設問題でも沖縄県内への移設を決めた日米合意を批判している。

 ただ、「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏への世論の逆風は強いうえに、自らの資金管理団体の土地取引事件をめぐる検察審査会の審議が続いている段階での出馬には、小沢グループ内にも慎重論が残っている。

 このため小沢氏としては、自身に対する党内の支持が広がるかどうか慎重に見極めたうえで判断する構えだ。

 菅首相はすでに再選に向けて出馬を表明。小沢氏が出馬すれば、8年ぶりに約35万人の党員・サポーター投票が実施される代表選は、党を二分する激しい選挙戦となるのは必至。結果次第で党が分裂含みの展開となる可能性もある。