いまだにもんもんと心の整理がつかない日々をおくっています。明日の母の命日を前に今日、お墓参りをすませました。
もうお互いに兄妹という絆を切った兄よりも、自分たちは何にも変わらないと思い込んでいる妹たちとのこれからの関係のほうが悩ましいです。ですが、母の死後1年、そろそろ区切りにしないといけないと思っています。
老後資金の話の前にまた精神的な話になります。私には憧れの老後を送っている人がいます。それは旦那の父、私にとっての義父になります。義父は今年百歳になります。一人暮らしで金銭的にも暮らし的にも身体的にも自立している義父は尊敬できる人です。それだけではなく、その心のありようも尊敬できる人です。
もちろん嫁、義理の関係ですからすべてがわかっているわけではありません。息子である旦那は別の思いがあるかもしれませんが、私が知る義父は老いと上手に付き合っているとリスペクトしているのです。
旦那と結婚して30年もたちます。結婚の挨拶をするために会った義父に、父と兄という私の身近な男性と違うという思いを持ちました。なにしろ、義父は自慢をしないのです。父はこんな仕事した、こんなお金を稼いだ、こんなに苦労した(だから褒めろ)という話なかり。父はまだ自分の実力(本当はほかの人の助力はありましたが)だったのでまだ耐えられましたが、兄は長男だから、こんな偉い人と付き合いがある、こんな知識(ネットや人からの情報)を知らないだろう、という他人本願の偉ぶりに失笑するしかない。そんな人を見ていたので、義父の自分は偉い人間だといわせようとしない義父には驚きました。旦那もその息子だけあり、あんまり(笑)マウントと呼ばれる態度はとりませが、まだまだと感じます。
義父が70歳になったころ私と旦那が結婚しました。それから3年で義母が亡くなります。相談することもなく義父の一人暮らしが始まります。義兄の家からは車で10分ほどで、週一回ほどは顔をだしてくれますが、ほとんどを義父一人で家事をしています。
義父の家に行くたびに、独居老人用のアイテムや制度が整っていきます。緊急通報システムやのちに異常検知センサー、一日1回の安否確認をかねての宅配お弁当から始まり、ファックスによる買い物。週一回の水回りの掃除のためヘルパーの訪問。ゆっくりとでもためらうことなく義父は進めていく。
自分の老いを認めて頼るところは頼るし、制度も使っていく。それなのに、義父は一人暮らしをやめようとはしない。できることは自分でやっていくのです。
義父の金銭的なやりくりなどはわかりません。だから、参考になるかどうかはわかりません。ただ、自分が老いたこと、昨日と同じではないことをたんたんと受け入れ、そのことに失望や哀しみを見せない姿に尊敬の気持ちを抱くのです。
年齢を重ねる。これを避けることはできません。老化により自分の体や心が変化していくのも止められません。それらを受け入れながら、自分のできることを続けていく。
簡単にできそうでできない義父を見習いたいと思います。