老後の計画の話をしている途中ですが、突然選挙が決まったのでそのことを考えたいと思います。

 私は今60代です。こどもの頃は、戦後は終わったとか言われ、第二次世界大戦の検証が盛んに行われていました。小学生、中学生の時に自分たちがその時代にいたなら、どうやったら戦争を止められたか、いかにして平和主義を唱えるか、などの話し合いがされました。一般市民も戦犯、反省を元に恒久平和を市民の手で実現しようみたいな授業があったわけです。

 今世界は大戦前の状況に似たところがある気がしています。2度の世界大戦の反省を元に一国主義をやめ、話し合いで問題解決していこう、として国連ができたわけです。その国連への軽視がとまりません

 だれもが認めた民主主義の中核であり団結の要であったアメリカが一国主義、自国の利益だけを考える方向にいってしまっている。絶対王権、独裁者への警戒として3権分立、国際協調としての国連や国際機関、人を平等に扱うための法。長い歴史の中で、多くの人が悲惨な死を迎え、救いがない虐げられた人々を見捨ててきたことを反省し、人の英知を集めて、もろくて繊細な平和な世界を保ってきたのです。もちろん、大戦後であっても、内乱や単発的な戦争があり、完全な平和はなかった。それでも今ほど危険を感じることはなかったのではないでしょうか。

 アメリカでは今、最高裁判事に自派の人間を任命し、遙か昔に作られた非常事態、緊急に対応が必要な場合という法律を盾に議会を無視し、気に入らない人間がいる組織を解散させ、移民だからと言うだけで人権を取り上げる、そういう独裁者が納める国になりました。自国にはどうしても必要なんだと他国を欲することを当たり前に見せる。同じように他国を自国の一部と主張するロシアと中国がいるのです。帝国主義や3B3C政策とか、世界史の嫌な単語が思い出されます。

 ではそんな空気を私たちが変えられるのか。賢く選択すれば戦争を回避できるのか。それは無理と思います。なぜなら我々はアメリカや中国、ロシアに参政権はないのですから。

 こんな空気の中、どこからか攻められるかもしれない日本の首相にどんな人を選べばよいのか。ヒットラードイツに宥和政策を取ったイギリス首相チェンバレンが、戦争開始をのばした1年。これがイギリスに得をいたのかドイツに有利に働いたのかいまだに評価が下されていません。同じように、中国に毅然とした態度に見える高市総理に中国が強硬姿勢をとって日本に不利に働くのか、譲らないからこそ日本の立場を守れるのか、今はまったくわかりません。わからないなりに私たちは選択していかなければなりません。

 私はここに投票します、ということはいいません。そういうことではなく、選挙は大切に扱ってほしいということです。だれを選んだらいいかわからない、だから誰でもいい、ではなく、選ぶということを考えてほしいのです。まずは洗脳されないでください。ほんとかどうかわからない情報が山ほどあります。ある候補者、ある政党の支持の熱狂に巻き込まれ盲信してしまう。そういったことを避けて、その政策、その主張に破綻がないのか、実現可能性がどれほどあるのか、きちんと見極めてください。

 私は「平和憲法を守っていれば、戦争は起きない」という言葉に違和感があります。平和憲法を押しつけたアメリカでさえ、日本に軍隊を持てというのに。外交で、平和を望めばすべてが解決するならなぜいまだに、ウクライナにガザに平和が訪れないのか。ウクライナの人が平和を望んでいないわけがないのです。

 平和というだけが争点でありません。人によって重要視するところは違います。税金なのか、子育て支援なのか、私のように障害者が家族にいればその支援だったりします。それで別々の支持するところがあるのは当然です。怖いのは自分がなぜその投票をしたかわからないことです。その投票をしたことを騙されたとなげくことです。

 未来は予測できません。結果的に失敗となることがあります。3.11の震災の時の内閣は民主党でした。この時、民主党に1票をいれていました。震災の処理としての民主党政権は失敗続きだと私は思いました。未来がわからない故に民主党に投票しました。でも、私なりの考えがあったので、投票を失敗だとは思えませんでした。

 未来は予測できないからこそ、今後悔のないようにきちんと考えて投票したいと思います。