永作博美、蒔田彩珠
無精子症とわかる夫婦が養子をもらうまでのストーリー、そして中学生ながら子どもを産んでしまう片倉ひかりのストーリー。ふたつをみせながら、養子にあげたが、返してほしいと電話するひかり。夫婦の妻は離婚してもいいという夫に対してふたりで生きていこうといい、対外受精も飛行機が止まってしまったため、やめる。養子の息子は友達に怪我をさせた濡れ衣をきせられるも、母親は信じ、疑いが晴れる。子どもも気をつかい、素敵な親子。ひかりは同級生に恋をし妊娠してしまい、彼はごめんなさいと逃げていく。養子の施設でお世話になって出産し、家族は世間体みたいなことばかりで戻ってもまた家を出るひかり。養子の施設も閉じてしまい、新聞配達の仕事をし、新人の女の子と仲良くなる。しかし保証人に勝手にされて、借金とりがひかりにやってきて、ひかりはお金を返す。なぜ私が、という問いに、借金とりは頭が悪いからと返される。すさんだ人生になってしまい、夫婦に子どもを返しに行くが、姿も違っていて本人と思われず、子どもが帰宅して、本人ではありませんと謝って帰る。養子をもらうときにもらった手紙をこすると、なかったことにしないで、というメッセージを見て母親は、子どもを連れて、ひかりの元を訪れる。
★9
しっかりした撮影の映画。感動もするし、子のない者、そして産もうとしなくて子供を授かった者のそれぞれの悩みをしっかり描いている。それによって幸せになる子ども。養子の施設が、物心つく前に養子であることを告げるなど、しっかりしたルールを元に子どもの幸せを作っている。