ぼくたちの家族
母親が唐突に訳の分からないことを言うので、病院に連れていったら脳腫瘍と言われる。あと一週間と言われ、病院も出されそうになり、必死に治療してくれる病院を兄弟で探す。兄は昔引きこもりの時があり、弟はまた引きこもりになるなよと何度も言う。父親は借金をかかえて、妻にも何もさせてあげなかったことを悔やむ。弟は素直で、そんな中で真面目にやるふたりに対し、母親の初恋への人の話やわけのわからない話に付き合う。兄は誰なの?と母親に言われたり、妊娠中の妻に夫の家族にお金をとられたくないと訴えられる。しかしめげず、弟のおかげで、長男としてしっかり動くようになり、お金のために転職まで決める。そんな夫の姿に妻は義母さんの見舞いにも行く。必死で病院を探し、母親は治療の可能性のある別の病名とわかる。父親、兄弟は分かち合い、弟も初めて涙する。母親も回復してきて、子供たちと踊ったりする。家族の責任などリアリティある内容。
妻夫木聡、池松壮亮、原田美枝子、長塚京三。
★★★★
起こりうることで、リアリティある。妻は実家に文句を言うが、夫の行動で変わる。長男の責任、父親の責任。事実であり、避けられないことだが、道は開ける。