親が性的犯罪で捕まり家族離散した中卒の主人公。日雇いの仕事をずっとやっていたが、ある日専門学生がバイトで入ってきて仲良くなる。のぞき屋に連れていったり、自分の境遇を話したりする。古本屋の女子大学生に恋して、専門学生が声かけてくれて友達になる。品が悪いので、せまりそうになったりするも、三人で海に飛び込んだりして青春を楽しむ。仕事場のおじさんが機械に挟まれ、脚をだめにしたときから、変わっていく。力仕事に戻り、専門学生は彼女ができ、疎遠に。さらに飲んだときに彼女に卑猥な言葉を投げかけ、専門学生と絶交する。本屋の彼女にも襲って友達も解消され、職場では上司を殴ってクビに。飲み屋で見たテレビに映る自慢の歌を歌う、脚をケガしたおじさんを見つける。ヤクザにからまれてポロポロにされるも、戻って本が好きなため、文章を書く。自叙伝的ストーリー。リアリティある中卒の自分を卑下する主人公。まわりはどんどん変わっていく。
森山未來、高良健吾。
★★★
こういう友達もいた。逆に、自分も立場は違っていてもある部分そういうところもある気はする。まわりはいい世界に向かっていて、取り残されていたりして。しかし、夢は叶うこともあり、それがまた幻だったりもするんだと思う。