東出昌大、奈緒

仕事で心の失調をきたし、薬を飲む主人公。毎日走ることによって心を整えていく。それにあわせる妻は妊娠し、東京から北海道の夫の地元にきて、不満をもっていく。夫の友人が病院にも連れていってくれてフォローしてくれる。また、学生のふたりもその主人公と会い、一緒に走ったりする。ひとりは引っ越しできてなじめずに、もう一人の優等生と仲良くなり、スケボーなどを教えてもらう。優等生は部活をやめ、メンバーから不満を言われ、崖からの飛び込みをしてやるというも、地元の人に止められる。引っ越してきた相棒は学校をやめようと思うというが、優等生は同情もしてくれず、そして優等生はある日ひとりで崖から飛び込みをし、死んでしまう。それを聞いた主人公はショックを受け、さらに友人が先生をやめて海外に行くことを聞き、その壮行会のときにいきなり大量の薬を飲んで死にそうになる。病院で縛り付けられる主人公に、東京に戻る妻。電話を妻にかけ気遣うも、開放病棟に変わることとなり、走って逃げて行く主人公。

★7

ふたりとも突然前触れもなく、自殺を選ぶ。人の心というのはわからなく、また突然変化する。優等生であったり、子供もできて幸せでもあってもわからない。共通はふたりとも優等生。しばられた優等生には自由にできない葛藤が心にあり、死ぬことで抜け出そうとするのかも。自殺が起こる中にはこういうのが発生して、それはなかなか避けることができないのかもしれない。