以前紹介したメディアクリエイト代表取締役の細川氏の本を読んでみた。
一言で言えば俺がNDSに対し初期から言い続けてきたことと同じ内容で拍子抜け。
まぁ、専門家の目から見ても俺と同じなわけで、どっちが先に言ったとかそんなことはどうでもいい。
俺はNDSに対する失望としてゲームの進化ができなかったことを挙げた。
ナムコが初期にパックマン転がしみたいなゲームを出したのだがさっぱり売れず、
逆に任天堂が犬の可愛さに頼り切ったソフトがアホみたいに売れた。
俺もその犬ゲーを買ったのだが、その後の世間の盛り上がりが異常だったのを憶えている。
その後任天堂は脳トレを大ヒットさせ、実用系ソフトでNDSブームを作り上げた。
だが、俺は脳トレを認めようとしなかった。
あんなものはゲームではない、NDSはゲームを進化させるべきハードであり、
ゲームでないソフトが売れたからってそれは俺には関係ないのだと思っていた。
だが、結局俺はもっと脳トレを購入することになった。
そのいきさつは憶えていないがもっと脳トレを購入し、非ゲームの面白さを認めた。
いや、面白いのは当然なのだ。
なぜなら元々他分野から面白いのを見つけパクってきたからであり、
もしつまらなければNDSに落とし込むことに失敗しているだけなのだ。
つまり、企画自体の失敗なのである。
「企画」。
俺はNDSを語るとき、常にこの言葉を持ち出してきた。
クリエイターの力量で面白さが左右されるのがゲームであり、
今はこういうのが流行っているからと他分野から材料を見つけてくるのは単なる企画である。
ゲームファンとして企画ものには反感を抱くわけだが、それがつまらないかと言えばそうでもない。
悩ましいところだ。
「なぜNDSに大人がハマルのか?」
それは単に非ゲームの存在があったからである。
そして、NDSがプレイヤーとなって普及したことで読書ソフトまでが発売された。
PDA、電子手帳。
NDSに対しそういう捉え方を早期から明言してきた俺はさすがである。