上の記事で紹介しました、貴志祐介さんの「硝子のハンマー」
ちゃんと「本」の感想も書きます。

文庫版の表紙は酷い。
だって犯人がわかっちゃうじゃないか!
…途中から犯人視点での描写に切り替わるので、騒ぐ事でもないのかもしれませんが。

そもそもタイトルから大体絞り込める…ので、別にいいのかな。


貴志さんが以前書かれた推理小説、「青の炎」 (角川文庫)と犯人像が似ています。
2人とも、DEATH NOTEのキラに近いと思いました。
頭が良くて、正義に執着している。

両作からわかるのは、アルミを貼ったシートの便利さです。
一家に1本、アルミテープ。
…犯罪行為以外にも使い道はありますよ?

そういえば文庫版の表紙からトリックの目星がつくのも同じ。


殺人に使われたトリックは奇抜ですが、納得のいくものでした。
ある意味ちょっと怖いけど。
榎本さんの息抜きシーンでピンと来ました。
読み返すと、ヒントが細かく散りばめられていて驚きました。
綿密な構成です。

綿密といえば、青砥先生の天然ボケ気味な推理から、榎本さんの実験した上での推理まで、正解以外の可能性を潰していく過程が読んでいて楽しかったです。
まだあったらしい誤答例も読んでみたい。


貴志祐介さんの小説の良い所は専門用語の説明が解り易い点だと思います。
法月綸太郎さんとの対談によると、取材魔、との事。
納得。

この対談中にシリーズ化を希望した法月さんに限りない拍手を贈りたいです。
そして希望を叶えちゃった貴志さんには何も言わず、狐火の家 の新品をゲットする事で感謝の気持ちを伝える予定。