PINK TOKYOというラブグッズの展示会から観る、日本のエロ文化の考察シリーズです。
※性表現があるのでご注意ください。


オトナの祭典・PINK TOKYO

前々回は男性向けのラブグッズ市場、前回は女性向けのオカズ文化を分析していきましたが、今回は女性向けのラブグッズをみていきます。

女性ラブグッズ、映像コンテンツ以外では、どんなものがあるのかというと、ローション、ローター、●イブ、フェティッシュグッズ(女王様プレイ用)などがメインどころでしょうか。

対してグッズはというと、海外からの輸入モノが多いのですが、正に、高級ファッション化
ある意味、ナ●イーとかよりおしゃれ!(笑)





フォルムや色、素材、デザインにこだわり、価格帯も決して安くはありません。
かつて男性目線だったいかつい、ひーひー言わせちゃうぜ!というバ●ブが、いまや高級チョコレートや化粧品、エステ、美容家電などにならび、大人の女性のライフスタイルを豊かにしてくれる消費財になっています。
男性側のもっと激しく!エロく!というギンギラエロ文化やロリ文化とはもはや対極にいるような存在です。


これらのラブグッズは、

性を楽しんでいる女性がかっこいい!


という価値観を発信していますが、その女性の隣にいる男性像はどんな方なのでしょうか?
女性が主張をするのを嫌がらず、お互いの快感を高めていきたい、優しく思いやりのある男性が目に浮かびます。ただ、日本では、希少種かもしれません。

そんな中、女性ラブグッズのリーディングカンパニー的な存在が、老舗通販サイトラブピースクラブと、グッズメーカーのロイマリーズなんじゃないかと勝手に思っています。
そこで働く人たちは、海外経験のある女性も多く、敏腕女性スタッフを中心として、女性目線で世界中から売れるグッズを探して販売している、という印象です。
エロエロな変態お姉さん達ではなく、シュッとした自立した女性が多いと思います。
女性の豊かなライフスタイルのために頑張る彼女たちを応援したい!という気持ちになるのは私だけではないでしょう。


<勝手に総括!>

3回にわたり、男女の最新ラブグッズから、背景にある男女の性意識を見ていきましたが、男性側の多くの妄想、女性側の多くの妄想を具現化したグッズやコンテンツが、もう独自に進化しすぎて、親和性ないんではないか!?資本主義経済の中で、どんどん売れるものを追求していった結果、お互い現実世界と離れていっている現状があります。
反対方向に猛ダッシュしてませんか!?

男も女も、充実したオカズやグッズでオ●ニーを楽しめるのは分かった!
では、そんな世の中でどう充実したふたりのセ●クスをすればいいのか?
お好みがそもそも違いすぎるんじゃないかい!?

実は、その質問を先日、とあるトークイベントでお会いした女性向けAVメーカーのシルクラボ代表の牧野さんにぶつけてみました。
女の子の妄想を具現化してきた、牧野番長からのお言葉は、
「喧嘩両成敗じゃないけれど、どちらかを悪者にするのではなく、お互いちゃんと言い合うこと、歩み寄ることが大事」とのこと。
これには、私も大賛成です。

そして、牧野さんはその思いから、カップルで見れるHOW TO DVDを発売しているんだとか!!
その名も、The Body Talk Lesson!!(※サイトは18歳以上の方が閲覧してください。)
こ、これは気になる~~!!!!

最後は宣伝みたいになってしまいましたが、別にまわしものではありません。笑

性を楽しむグッズメーカーもいろいろありますが、いい・悪いではなく、消費者としては、自分の人生を豊かにしていくもの(その時だけではなく、将来性も含め)を選択していくことが大事ではないでしょうか、と結びたいと思います。