PINK TOKYOというラブグッズの展示会から観る、日本のエロ文化の考察シリーズです。
※性表現がありますので、ご注意ください。


前回は男性向けのラブグッズ市場の現状を見ていきました。
対して、女性向けのラブグッズ市場はというと。

オカズのアイドル化&グッズの高級ファッション化とまとめられるのではないでしょうか。

まずはオカズのアイドル化について、今回は取り上げたいと思います。
アイドル?どゆこと??というと、皆様、エロメンという言葉をご存知でしょうか?

世間ではこんな記事も。

●新ジャンルのイケメンが女子に密かなブーム、“エロメン”って?

●大久保、濃厚な収録を堪能「女性はエロメンに食いついて」
●「彼と私は、体の相性が合わないのではと悩みます」人気エロメン・一徹のやさしいアンサーは?
●【鈴木一徹】一徹くんが出てる動画まとめ★【イケメン】

エロメンとは、最近TVや女性誌でも出演されているモデル並みの容姿を持つAV男優の方々です。



これが一番人気という一徹さん。

AV男優といえば、加藤鷹さんやチョコボール向井さんに代表される、北斗の拳のケンシロウ的なフォルムで、男の中の男!!すげーテクもってるぜ!!みたいな人を想像する方も多いかもしれません。
エロメンは違います。
エロメンは、シルクラボという女性向けAVメーカーさんの企画で大ヒットしたという、一徹さんやムータン(旧ムーミン)さんに代表されるニュータイプAV男優です。
雄雄しいというよりは、ソフトで、ともすれば中世的な印象。優しく女性を気遣い、お姫様扱いし、前戯にたっぷりと時間をかけ、ゴムも自ら装着し、後戯にもたっぷりと時間をかける・・・。
「こんな男とやりたい!」という女性の妄想を具現化したようなアイドルなのです。
(まぁこれも全ての女性とはいいませんが、、、。私にはソフトすぎて物足りなそうなので、個人的には好みではないです。・・・って聞いてないって?)

PINK TOKYOも一徹さんはじめとする人気AV男優のゲスト出演により、その日の女性の来場者数もとても伸びたんだとか。

エロメンブームは、「優しくされたい」という女性が求める、韓流アイドルの延長上のブームなのではないでしょうか。
しかも、アイドルと言いつつ、高嶺の花的なポジションではなく、あくまで下から「こんなボクでも、好きって言ってくれるの、嬉しい!」というようなスタンスも韓流アイドルと似ているところかもしれません。
聞くところによると、女性アダルト動画サイトの近年広がりつつあり、主な利用者としてパートナーとのレスに悩む30~40代女性の方も少なくないそうです。

一般的に男性のマスター●ーションが、明るくカラッとオープンに、肯定的に語られる反面、女性のマスター●ーションはより、タブー感が強く、暗く、後ろめたく、じっとりとしたイメージがないでしょうか??

ただ、男性ほどではなくとも、女性も性的欲求があるのは当たり前で、それを自分でコントロールしたり、自分で自分を満たす、リラックスさせる、という行為はとても精神的にも成熟した習慣ではないかと思います。
浮気に走るより、1億倍マシやし。肩これば自分で肩もみするやろ。という感覚。日本女性よ、もっと明るくオ●ろうよ!!!!
というのが私の主義主張で、なぜかこれを人に言うと、男女共にとてもびっくりされることが多いですが、エロメンファンを公言する女性たちが増えてきたということは、女性の明るいマスター●ーションの市民権獲得に少なからずは影響していくのではないでしょうか。

そして、女性のオカズについて忘れていけないのは、腐女子文化
やおい、BLとも呼ばれるものです。

やおいとは(Wikipedia)

男性でもあった二次元化が女性でも進んでいるのですが(男性より女性のほうが、映像・写真よりも漫画の性情報を好む傾向があります)、近年女性の中で、美しい男性同士の性的なからみを描いたコンテンツが人気で、同人誌市場やケータイの小説や漫画でえらいことになっている、というのはよく聞きます。

PINK TOKYOの中ではあまり腐女子文化を感じることはありませんでしたが、10代の若年女性に人気があるようです。
そこに出てくる男性は、美男子で、S気質+M気質の組み合わせ。

性体験をする前の少女の性情報が腐女子漫画というのは、「性はコミュニケーションとして関係性の中で自分が主体となって築きあげていくもの」、というよりは、「コンテンツとして消費するもの」に若年女性からなっていくのかな~というのは少し心配です。
刺激が強すぎるような攻撃的なポルノ同様、性に対する感覚や意識がどんどん現実離れしたものになっていくのではないかと。

ちょっと話がずれてしまいましたが、次回は、ラブグッズの高級ファッション化について見ていきます!