第2回 風疹を止めよう東京会議が4月20日理化学研究所和光キャンパスで行われます!
ご案内はこちら
現在、都市部中心に流行・拡大が続く風疹について、情報交換や勉強をする企画です。

以前Re:Programで講師をしてくださった感染症予防のプロ堀成美先生にご案内いただきました。

ところで!風疹大流行とか、風疹ワクチンとか、小耳にはさむ今日この頃でしょうか?
専門家の間では大騒ぎだけど、世間の関心度はまだイマイチかな・・・というのが個人的な感覚です。

しかし!これから子どもをもつことを考えている人はぜひ知っておくべき!」

そこで!風疹とその対策についてちょっと現状をご紹介します。
ちょっと小耳にはさんだ程度のそこのあなたもちょっと見てみて~見てみまっし~

【風しんの特徴】
・風しんは、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどを特徴とする病気です。
・風しんウイルスによる感染症で、咳やくしゃみなどの飛まつで感染します。
・特効薬はなく、症状を抑えるための治療が中心となります。
・風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中に風しんに感染した場合は、胎児が先天性風しん症候群という病気になることがあり、特に注意が必要です。
・風しんは、一度かかると、ほとんどの人はもう一度かかることはありません

大人がかかると1週間ほど寝込んでしまうこともあるそうで、それだけでもやっかいなのですが、妊娠初期の女性が感染すると胎児に障害が出る可能性があるというのが怖いところ!!

白内障や難聴、心疾患、発育障害など「先天性風疹症候群(CRS)」と呼ばれる障害で、妊娠の時期によっては50%~70%くらいの高い確率で赤ちゃんに障がいが出てしまうそう。
そんな病気が今都市部中心に流行・拡大が続いています。

風疹を予防するには、ワクチン接種しか方法がなく、しかも妊娠中の女性にはワクチンが打てません。

風しんの予防接種は、1976年から始まりましたが、最初は女子中学生のみが対象でした。男女とも1歳すぎに接種するようになったのは1995年からです(一部、1989~1993年の間にMMR(麻しん・風しん・おたふくかぜ)混合ワクチンとして風しんの予防接種を受けている人もいます)。その後、接種を受けていない空白の世代を対象に経過措置がとられましたが、接種率は高くありませんでした。そのため、20代以上の人(特に男性)は免疫をもたない人が多くなっています。

また、充分な免疫をつけるためには、2回の接種が有効とされていますが、幼少期に1回しか接種していない人も多くいます。
風しん患者を性別・年齢別に見ると、20代~40代の男性が多く発症しています。
これは、予防接種を受けていない、または1回しか接種していない世代と一致しています。また、この世代は、これから父親になる人も多く、妊娠中の女性に感染する可能性があるのです。

妊娠希望の女性やそのパートナー、20~30代でワクチン接種歴が不明の場合はまず受けておいた方がいいのと、既に妊娠初期でワクチン接種歴が不明の場合、家族など周囲の人がワクチンを接種するとよいです!

男性も自分には関係ないことと思わず、自分の体調管理も含め、生まれながらにして障がいのある子供を減らすためにも風疹ワクチンの接種が大切です~!

風疹ワクチンの接種は、予防接種を行っているクリニックなら診療科にかかわらず可能だそうで大人でも小児科で受けられるそう。ほとんどのクリニックにあるのは麻疹(ましん)と混合の「MRワクチン」で、費用はクリニックで異なるが、5千円程度が多いそうです。
もしくは、自治体の福祉保健局などでクリニックの紹介も行っているようです。
東京都のリンクは下記にはっつけました。

というか、会社の健康診断にワクチン接種入れちゃえばいいのに!

そういう私も実家の母親に風疹の予防接種受けたか確認中!母子手帳に書いてあります。

こうして調べると情報って出てくるんだけど、なかなか「関心をもつ」「能動的に情報を調べる」「行動を起こす」というところまでが難しいところ、というか永遠の課題ですよね。


■参考:
産経ニュース「続く風疹の流行 大人もワクチン接種を」

東京都福祉保健局「先天性風しん症候群の発生防止のための緊急対策及び国への緊急提案について」

神奈川県 風しんの流行が止まらない!