$あすかのLIVE LOVE LAUGH!!

去る7月6日、Re:Programにご参加いただいた特定非営利活動法人HANDSの網野さんよりお誘いを受けまして、第10回HANDSセミナー 「思春期の生と性~中米・ホンジュラスの活動事例紹介~」に参加してきました!

特定非営利活動法人HANDSさんは、保健医療の仕組みづくりと人づくりを通じて、世界の人びとが自らの健康を守ることができる社会を実現したいと考え、世界各地で活動されている団体さんです。

2000年1月に、国際保健医療協力を行うNPOとして立ち上がり、外務省、国際協力機構(JICA)、国連人口基金、(財)国際開発センター、(株)システム科学コンサルタンツ、トヨタ財団、(株)味の素など多くの企業や行政機関と連携を取りながら南米・中南米・アジアなどの地域の保健医療事業支援をされています。

HANDSさんの素晴らしいと思ったところは、人づくり・仕組みづくりをまで落とし込む点。
ただプロジェクトとして実施するだけではなく、現地のステークホルダーを巻き込みながら、保健医療のシステム化と人材育成を行い、現地の人だけでも自転できる仕組みをつくるところ。

今回のホンジュラスのプロジェクトも、①保健医療従事者を対象とした保健サービス改善活動と、②若者主体のピア活動(同世代の若者による相談や啓発活動など)の2つのアプローチ(+アドボカシー(啓発活動・政策提言))がとられました。

ホンジュラスは人口の約半数が20歳未満で、日本同様、10代の望まない妊娠が多い国だそうです。この状況を改善するために、日本の国際協力により思春期保健強化プロジェクト(JICA技術協力プロジェクト「ホンジュラス国オランチョ県思春期リプロダクティブヘルス強化プロジェクト」が行われました。

ピア活動においては、日本国内で思春期保健やピア活動の第一人者である高村寿子先生も尽力され、若者たちの積極的な参加はもちろん、学校関係者や地域住民からも協力連携が得られ、おおいに盛り上がった言います。

「どうやってステークホルダーを巻き込み、文化の違う異国の人と協力体制を築いたのか?」という質問については、ステークホルダーの望まない妊娠に対する問題意識を共通しており、「なんとかこの問題を解決したい」という点でコンセンサスがとれていたからだそうです。(政権交代などで方針が変わることもあるそうですが、地道に権力者のもとを通うんだとか!)

クーデターなどにより落ち着かない時期もあったものの、コミュニティレベルでベース基地を決め、ノウハウを落とし込んで人づくり・仕組みづくりを行ったというところに成果があったと言います。

あと過激な写真を見せるような教材を活用した「おどしの健康教育」は、ほとんど効果がないと世界的にも実証されている事例があるそうです。

それよりも、高村先生が推進されているピア活動では、「将来どうなりたいか?」をピアと一緒に考え、自ら学ぶ場所を提供したことが意義深かったそうです。
これぞ、エンパワーメントではないでしょうか?

ホンデュラスで成功したのであれば、日本でもぜひ活用したい!!

高村先生のピアプロジェクトは現在被災地の子供たちを対象にされているそう。
ピルコンでも、避妊の知識だけではなく、自分自身のライフプランを考えるようなコンテンツを今後つくっていけたらなと思います。