はい、第5回にわたってお届けします、“人間と性”教育研究協議会「理論と実践講座」のまとめですが、今回は『オリジナルテキストを使った性教育~本校の性教育教材の変遷~』。
講演者は、「日本一性教育が盛ん」とされる吉祥女子中学・高校のO先生。

もともとこの“人間と性”教育研究協議会の創設メンバーの山本直英先生が副校長をされていた学校で、1年間に68時間(週2時間)ほどもみっちり性教育をやるんだとか!!すごー!目

取り扱う単元は、オリエンテーション、多様な性、ヒューマンボディー、リプロダクティブヘルス&ライツ、個人発表、ディベートと盛りだくさん。
オリジナルテキスト(プリント)を使って授業をされているということで、今回その教材を見せていただきながら模擬授業を体験したりしました。
まぁそれはとっつきやすいワークからジェンダーについて考えようってものだったんだけど。

O先生がおっしゃっていたのは、「先生の教育も大変!」ということ。
特に若い先生だと先生自身が知識を持っていないから、そこを教えるところからスタートするんだそう。
まぁそうだよね。体育の先生だもんね。
となると、教職課程でもっと性教育教授法とか分野が必修であればいいのにとか思っちゃった。

以前こちらの高校で性教育していたという方と交流を持っていて、「これだけ勉強させても授業中寝てたり他の勉強してる子もいれば、妊娠・中絶する子もいるんだよね。」って話を聞いたことがあるんだけど、それでも高校の独自調査によれば、その学校の性交経験率は10%に満たないそう。まぁ完璧はないだろうけど、やっぱり時間をかけて丁寧に性教育すれば、一定の効果はあるのだと思います。

そして女子高だけじゃなくて、男性にこそ、女性のカラダや、避妊について知ってほしいよね。男性も自分の人生が大きく関わるには女性と変わりないでしょ。結婚をまったく意識してない子の子供ができちゃって、自分の周囲の人全員に「結婚して産んで責任とって」と言われたらどうするの?と問いただしたいよね。
と思いました。

次でセミナーまとめ、ラストです!!