みなさん、こんにちはニコニコ

帯広市内もだいぶ桜が咲いてきており、春ですね桜

 

腰の手術のお話をする時、

「ボルト入れるんですか?」

とよくきかれます。

もちろん手術の内容によっては、金属を入れる場合もあります。

実際の金属はこれ下差し

太さは大体6〜7mm、長さは40〜50mm程度のものを使用することが多いです。

 

実は医療の現場では、あまり「ボルト」とは呼ばず、「スクリュー」といいます。

入れる骨の部位にちなんで、正式には「椎弓根スクリュー(PS:Pedicle Screw)」と呼ばれます。

このスクリューを入れる技術もどんどん進歩してきており、私が医師免許を取った頃とは異なり2cmほどの小さな傷で、筋肉を痛めることなく、スクリューを入れられるようになっています。

これを経皮的椎弓根スクリュー(PPS:Percutaneous PS)と呼びます。

もちろん手術の内容にもよるのですが、この技術を使って手術をしている施設が増えてきていると思います。

 

スクリューは見ての通り、先端はとても鋭利になっています。

そのため、もしスクリューを入れる方向や深さを間違えば、神経や血管を傷つける可能性があり、重大な合併症になる危険性があります。

PPSは2cmほどの小さな傷で入れるため、中が何も見えない状態です。

そうすると「本当に安全に入れられるのか?」という疑問がわくのが当然かと思います。

 

通常はレントゲンを見ながら入れるのが一般的かとは思いますが、

・レントゲン装置が邪魔で作業しづらい

・適切なスクリューのサイズを手術中に決定しづらい

・患者も医師も放射線被曝のリスクがある

などという欠点があります。

 

そこで私は今はナビゲーションを使用したスクリュー挿入を行っています。

実際のナビゲーション画面下差し

この画面を見ながら手術を行うわけですが、色々な方向から骨の形を観察することができ、スクリューがどの位置にどのぐらいの深さまで入ったかが、非常にわかりやすく表示されます。

スクリューの太さや長さ、ナビゲーション上で測定できるため、適切なサイズも選びやすくなっています。

そのためより正確に、より早く、より抜けにくいスクリューを入れられるようになりました。

 

手前味噌ですが、10年ほど間から私はこれを導入し、数多くのナビゲーション手術を行ってきた自負があります。

北海道内でも割と早かったのではないかと思います。


それでも、今はロボット手術なども出てきたので、手術の世界の技術革新もものすごい早さで進歩し、生身の人間である外科医がついていくのが大変です汗うさぎ

向こうは進化するのに、こっちは老化するわけですから...

 

手術のお話をすると、金属を入れるということに強く抵抗を示される方も少なくありません。

それでもやはり必要な方にはそのような話をしなければいけません。

でもやる以上はなるべく安全で負担の少ない方法を選びたいと思っています。

 

金属を入れる手術をすると、車椅子になる、寝たきりになる、何ヶ月も入院しなければならなくなる...

いまだに蔓延るそんな迷信を少しでも払拭したく、どんな風に金属を入れているのか、少しだけお伝えさせていただきました。

 

クリニックの前、春駒通りにてガーベラ