ウォーリー(2008) | 映画 is Beautiful

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映画を観ることを趣味にしてる素人が、古今東西の作品の感想を素人なりに綴るコーナー。

※基本的にネタバレありの前提でお読み下さいm(_ _)m

700年待ち続けたロボットのシンプルなラブストーリー』 92

 

2000年代後半、アメリカのアニメ会社:ピクサーは絶頂期でした。本作は、作る作品全てがその年のNo.1アニメと称された時代に作られたうちの一つ、ロボットの愛の物語です。また本作は第81回アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞しました。

 

あらすじとしては・・・

 

29世紀の地球はゴミだらけで人は宇宙へ出て行った。たった一台のゴミ処理ロボット:WALL-E(ウォーリー)は700年もの間壊れず毎日ゴミ処理をしていた。彼は気に入ったモノを集め、音楽を流し、相棒のゴキブリと共に行動していた。そんな彼には夢があった。

 

“いつの日か、誰かと手をつなぎたいと”

 

そんなある日、宇宙よりロケットが地球に着陸した。何事かと思ったウォーリーだったが、そこから出てきた新型ロボット:イヴを見るなり、彼は一目ぼれしてしまう

 

・・・ってな感じです。

 

 

 

すごくシンプルなラブストーリーです。

 

 

その主人公がロボットなのがごぢゃ良い!

 

 

ウォーリーの仕草一つ一つが非常に面白い。まさに感情の持ったロボットって感じです。まあ700年も稼働すれば魂を持つやもしれませんが。しかし、そう考えると700年一人ぼっちだったことを思うと、切なくなるんですね。そこに見たことないロボットが登場し、恋をする。なんとかして近づこうとするその姿が可愛い。しかもくどいことせずストレートにアタックしていく。やることはホンマにシンプル。

 

でもそれがウォーリーの魅力なんです。

 

 

 

 

また、本作は人類の未来の一つを予想しています。一言でいえば

 

 

 

 

 

なんじゃこれは(笑)!!

 

 

短足胴長でずっと座りっぱなしで、全てロボット任せ。ずっと画面を見て会話する彼らはまるでロボットに飼育されているよう。すごい滑稽に思えるんですが、現代を見てればすごい説得力ある映像です。こうなりたくはないですね。

 

シンプルなラブストーリーに、人類に対する一つの警鐘をならしていると思われる本作。また映像に合った音楽に素晴らしい主題歌すごく魅力的な世界観に、何回も観たくなってしまいました。

 

 

アニメ史、またロボット系の作品における、紛れもない名作です。

 

 

ちなみに本作には、『2001年 宇宙の旅』に対するオマージュが多くありました。個人的にクスッときましたね。オモロイ事するなぁ~。

 

 

 

 

 

 

原題:WALL-E

製作国:アメリカ

上映時間:98min

監督:アンドリュー・スタントン

脚本:アンドリュー・スタントン

ジム・リアドン

ピート・ドクター

主な声優:ベン・バート

     メリッサ・ナイト