母、7月18日、納骨。
起業家の両親が二件目の家を建てたのは、初孫が2歳の時。
独身貴族の私に、目に入れても痛くないとは、この事だ、教えてくれた甥っ子。
その甥っ子も、今年大学を卒業した。
兄が継いだ会社に、来てはダメよ。
私はいい続けた。
3代目は、新しい風を送り込まなくてはならない、唯一無二な存在なのだからと。
しかし、、、
甥っ子は、家業に就いた。
余命幾ばくもない母は、仏壇に報告しながら泣いて喜んだ。
きれい事を言っていた私も、
ありがとう
で、胸いっぱいに満ち溢れた。
そんな歴史が沢山詰まった自宅を後にしなければならない四十九日。
命かけて造り上げてきたこの地を離れなければならない日。
初七日、四十九日、一周忌、三回忌
全ては、生きてる者の区切り、
あの世は、この世の人が生きて行く為の
すがる場所。
だからこそ、私は、母の命がある限り、一生懸命、全身全霊、母と過ごした。
沢山笑って、沢山泣いて。
最後は、みんなで笑って
でも、
やりきったね、と、言われる度に違和感が湧いてくる。
正解のない手探りの中で必死に向き合い、必死に支え、必死に決断していた約9ヶ月間。
出来る事なら、やりなおして、最高のタイミングや決断を教えてあげたい。
どうやら、この感情に支配されてる様だ。
時間が経てば経つほどに、、心が重たくなってきている私を救ってくれるのは、
やはり、三姉妹。
この子達の未来、世の中に貢献出来る人になれる様に、今日も楽しく、笑い声を高らかに、
二度と戻らぬ今日を大切に過ごそうと思います。