Chick-fil-Aというお店をご存知だろうか。

アメリカのチキンサンド専門のファーストフードチェーンだ。

あちらではケンタよりマックのチキンより、

断然Chick-fil-Aが人気。

で、実際美味しい。


昨日、ダンナが、

昼食に久しぶりにチキンサンドが食べたくなったんで、

ケンタ行くけど要る?と聞いてきた。

私もチキンサンドは凄く久しぶりなので頼んだ。


彼は2度アメリカ赴任をしていて、

2度目の6年間は単身赴任だったので、

しょっちゅう食べていたらしい。

チキンサンドも美味しかったけど、

ラップ(トルティーヤで食べやすく巻いてある)も秀逸だったっけ。



当時は無かったけど、

海外進出とかしてないんだろうか、と思い、

調べてみたら、少し前にカナダのトロントに進出し、

今年、初めてハワイに出店したらしい。


そうか、本土まで行かなくても、

ハワイに行けば食べられるのか···

まあハワイには行ったことまだ無いんだけどね(笑)

もしハワイに旅行されることがあれば、

1度行かれることをお勧めする。


ただね、この店、

創業者が熱心なバプテスト信者で、

日曜は休息日、を厳格に守っていて、

創業以来、日曜は休みなのでご注意を。



加えて知らなかったのだけれど、

近年、社長が同性婚への反対を表明し、

LGBTQの人達と軋轢を生んで不買運動が起き、

それに対して去年バーガーキングが、

チキンサンド購入の度にLGBTQ人権団体に寄付する、というキャンペーンをし、

その中でわざわざ、「もちろん日曜も」と、

明らかにChick-fil-Aを意識したひと言を付けた事で、

話題になっていた、とか。



うーん、食べ物は美味しいか美味しくないかが大事で、

他の事で影響されるのはどうかと思うけど、

それは宗教的には全く節操がない、

という事はつまり、確たる信仰など無い、

日本人だから思うのか。


Chick-fil-Aはジョージア州で始まり、

私もジョージア州に住んでいたので、

南部のクリスチャンの信仰の深さは知っている。

日曜の朝だけではなく、

平日の夜にもミサをやっている教会もあった。

日曜が休息日、ってのは、

休む日、ということでなく、

教会へ行って祈りを捧げる日、という事だから。


その深さはとても理解ができない。

この科学の時代に、

神が天と地を作り、海を作り、

太陽と月と星を作り、

動物と植物と、神に似せた人を作った、という、

旧約聖書の創世記の天地創造を、

何を考えて信じていられるのだろう、と思ってしまう。

その上、アダムの肋骨からイブを作った、なんて、

殆どおとぎ話だ。


そう考える不信心者が多い国だから、

例えば今の旧統一教会の問題でも、

洗脳されて寄付させられて破滅しても、

信じる人の問題、で片づけてしまってきたのかもしれない。

過去の様々な問題は知っていながら放置し続け、

安倍元首相の殺害、という暴挙が起きなければ、

政治も行政も動かなかった。


今になってバタバタし始めたけれど、

政権与党に公明党がいる時点で、

本気で宗教団体に斬り込めるのか?と疑問に思っていたら、

案の定、政府の歯切れが悪い。


被害を受け続けた信者2世が声をあげ始め、

ようやく「信教の自由」に触れたくない政治家も、

野党中心に動き始めた。

願わくば尻すぼみに終わらない事を願う。



Chick-fil-Aが食べたい、という話から、

随分脱線してしまったけれど、

本来、信仰も美味しいものも、

人を幸せにするために存在するはず。

それが揉め事の種になったり、

不幸の原因になったりはしないで欲しいと思う。


けどLGBTQ団体とのトラブルを知ってしまったので、

今後もし食べられる機会があったとして、

単純に美味しい!と喜んで食べられるか、

ちょっと複雑な気分だ。