『The Haunting of Hill House 』【全10話】を一気見。
とても肉厚なストーリーで、いくえにも巻かれた包帯を慎重にほどいていくような期待と不安を最後まで持たせてくれた作品でした。
家に巣食う存在たちを"悪魔"として描いておらず、先人達が刻み続けてきた恐怖演出を踏襲しつつも、独自性を追求しきるあたりに時代の流れを感じました。
「家は生きているの。家族みんなで家を育てていきましょう」と母オリビアは娘テオへ語りかけます。
わずか数分のシーン。
私も母から教えられました。
「家は生きてるんだよ。とくに玄関は父さんの頭。だから毎日きれいにするんだよ」
家は家族のシンボル。
その家が生命力溢れる存在になるのも、影を落とすのも、そこに住まう者たちの心のあり様が鍵になる。
ヒルハウスに踏み込んでから歯車が狂い出す7人家族。
毎話、緊張が走ります。