映画「ミセス・ノイズィ」観てきた | 黒沢あすかオフィシャルブログ「Asukamera」Powered by Ameba

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キネカ大森で上映していた「ミセス・ノイズィ」「タイトル拒絶」の二本立て。どちらも素晴らしかった。


小説家の真紀と隣人の美和子、双方とも相手のことを《変わってる、常識はずれ》と言う場面はなんともやるせない気持ちになった。


「郷に入れば郷に従え」
「人の振り見て我が振り直せ」
「口は災いの元」
「売り言葉に買い言葉」


小説家としてチャンスを掴もうとする気力・体力は凄い。なかなかマネできない。
けれど編集者からのアドバイスで「キャラクターに厚みを持たせて」とは「あなた自身にも深みを」とも聞こえる。


また真紀が「一日この部屋で過ごしてみればわかる」と旦那さんに投げかけた言葉が印象的だった。昼間、家で過ごす者だったら頷ける。


たしかに美和子は早朝に布団をパンパンやる。理由があってのことだった。夫が苦しむ姿を見るのは辛いだろう。
働き先での彼女はコミュニケーション力がある一方で、むこうみずに突き進んでしまう一面を見せた。廃棄するきゅうりを持ち帰り、店へ売込みに行ってしまうのだ。
もったいないと思う気持ちは私も同じ。でもお店と言うものは、はい、分かりましたと安請け合いはできない。


このあたりの美和子の行動、真紀と似ていると思った。これだ!と思い立つと回りが見えなくなってしまう。意外に似た者同士!?


生きづらい世の中になってきたと思う。みんな違ってみんないい。
"お互いさま"って言葉が注目しだしたらいいなっていうのが私の希望的観測。