先日、高槻市の教育委員会、「市外教」(高槻市在日教育研究協議会)主催の「春の交流会」が市内中学の体育館で催された。この行事は例年5月の後半に行われる。そこで今年も「むくげの会」担当の市職員の方が「市外教」からの要請で司会進行役として出席された。ここで市や、市教委、教員も持つ大きな問題点が明らかになった。
例年彼女が出席するのは、日頃「むくげ」の子供会、学習会に来る子ども達が多数参加することと、この分野での交流実務を日常的にこなしている・・という実績のためだろう。交流会は市内各地の小中学から教員に引率されて来た子ども達がゲームや自己紹介、学校での多文化共生への取り組みの紹介から、それらの中での「良かったこと」の話になった。事件はここで発生した。多くの「むくげ」関係の子ども達(韓国・朝鮮、フィリピン他)が「むくげの子供会が良かった」「縮小されて残念」という意見が出て、日頃子ども達と接する職員が相づちを打って「そうやなぁ、残念や」と発言したことで市外教の担当者が「職員が市の悪口を言うのはなんなんや!」と激怒、場は一時険悪な雰囲気に・・。
実際の所、この奥本市政になってからは「多文化共生教育事業」は縮小の一途、学校子供会も無くなり広い高槻市内に中央と後2ヶ所を残すのみで、増大する渡日やダブルの子ども達を充分に受け止める体制とはほど遠い状況です。ピンポイントの企画より、重要なのは日常の学習を保証する事です。そのためにも学校を中心に、市内各所に学校子供会を復活し、彼ら当事者が日常的に集まる場所を確保する必要があります。多文化共生教育権訴訟では、この点でも市の失政を追及しています。
まあ市の悪口など、同じ職員の労働組合員など、普段から言ってますけど、子ども達から出た意見に肯定的に応えただけで激怒する上司は一体何処を見て言ってるのでしょう?また「○○中学の校長も激怒している」という話が出たようです。引率の教師が校長に「上申」したようで、この教師も見るところを完全に誤っていると思います。方や某学校では中国からの渡日の子供が授業中も机にうつ伏せたままで放置されているという情報があり、先の職員の方が中国語の話せる子ども達と一緒に家庭訪問してくれ、その子供と話す機会を随時持てるようになったようです。家が少し遠いのですが、今後「むくげ子供会」の学習会に参加してくれると良いですね。当事者に本当に必要なのは、そういった日常的・継続的な取り組みなのです。
「スポット企画」でやってる積もりになるな!今回市に言いたいのはそういう事です。