アデリーヌ・ダロー監督によるフランスのホラー映画。出演はキャロライン・アングレード、ジュリー・デ・ボナ、ソフィー・ブルスタル。
<あらすじ>
ジュリエットと夫のポールは、親友のクレアの出産記念に彼女を尋ねた。ところが彼女は子供を産んでかなりナーバスになっている。披露宴が終わり慌ただしく変えるつもりだったが、そこに電話があり、クレアの夫ジェロームと生まれたばかりの子供が殺されたという。
ジュリエットだけがクレアのところに残ることになった。
警察はクレアの犯行を疑っていた。クレアは子供が生まれてからろくに寝ておらず、精神が不安定だった。子供を浴槽に沈めて殺し、ジェロームに殴られたことからカッとなって鈍器で殺したというが、記憶が曖昧であり、クレアを良く知るジュリエットは信じようとしなかった。
そこでジュリエットがクレアの無実を晴らすために捜査を始める。ジェロームは、黒人の少女エマと何らかの関係があり、エマもまた行方不明になっているとわかる。彼女の祖父ディオムは、彼の娘がジェロームに殺されたと信じていた。ジュリエットは、エマがふたりを殺し、クレアが彼女を庇っていると考えてみた。だがエマはまだ15歳だった。
葬式からつまみ出されたクレアは、刑務所で自殺未遂を起こした。病院に駆けつけたジュリエットは、そこで搬送時まだジェロームが生きていたことを突き止める。またクレアは薬物を飲まされていた。これが証拠となり、事件は再審査が決まった。
ジェロームには黒人のルーシーという愛人がいた。その子供がエマだ。エマは父親を強姦魔だと信じており、すべて父親の責任にしようとしていた。ジェロームは、17歳のときに継母アストリッドを強姦していた。式の日にも別の女といた。それがアストリッドだった。
ジェロームと子供を殺したのは、彼女だった。後妻に入った彼女は、暴力的な夫に嫌気が差し、その息子と肉体関係になったのだ。息子ジェロームがルーシーを好きになると彼女を殺した。クレアは薬物中毒にして殺すつもりだったが、先に子供を浴槽で殺しているところをジェロームに見つかり、口論の末に発作的に殴って殺したのだ。
ジュリエットはアストリッドに薬入りのワインを飲まされて昏倒してしまう。アストリッドがジュリエットを浜辺に遺して立ち去ろうとしたが、そこに警察と救急車が駆けつけてアストリッドを逮捕するとともに、クレアを病院に運んだ。
<雑感>
原題「Une mère sous influence」。情報のない作品だったので若干あらすじを詳しく書いておいた。
フランスの2時間サスペンス。欧州のこうしたドラマは面白いものが多いが、この作品は最後があっさりしすぎているのと、ジェロームがすぐに殺されてしまうために彼がどんな人物かわからないまま推理をしなければならないところが欠点だろうか。
情報開示が適切ではないと感じた。
状況としては、アストリッドが年上の男の後妻になる。男は傲慢で暴力的。嫌気が差していた彼女は、17歳の息子ジェロームに欲情して彼を犯す。すっかり若い肉体にメロメロになったアストリッドは、ジェロームの恋人ルーシーを殺す。
エマが祖父に預けられる。祖父は娘の死に疑念を抱いていたため、いろいろ調べ、ジェロームがアストリッドを犯している証言を手に入れ、孫のエマに対し「お前の父親は強姦魔」だと吹き込む。エマは父親が強姦魔だと思い込んでいたのでそれを話す。それを聞いていたアストリッドが焦り、クレアの死を待つより先に子供を浴槽で溺死させる。
その後、同じ風呂で意識が朦朧としたクレアを殺そうとしていたところ、ジェロームに踏み込まれ、揉み合ったところ大理石の台座で彼を殴り殺してしまう。彼女は逃げるが、意識が朦朧としたクレアが浴槽にやって来る。彼女は血まみれの台座を手にしたまま昏倒。警察に逮捕される。
それを聞いたクレアが空港から引き返す。こんな流れだ。
☆2.8。欧州作品としてはちょっと低め。アストリッドの存在を長く隠しすぎている。



















