新型コロナウイルスの影響で全国各地で続々とライブやイベントの中止が発表されました。

このような情勢の中、スタジオライフはどうなるんだろう・・・公演やるのかやらないのか・・

中止したら劇団スタジオライフ倒産しちゃう・・・と心配しておりましたが

続行してくださいました。

強行突破に見えなくもない決断に人によってよく思われないかもですけども

私にとってはありがたい決断でした。

マスクを二重にし目の粘膜守るには眼鏡がいいと聞いたので

眼鏡をかけて。。。いつもの私とは全然違う扮装で紀伊國屋ホールまで

行きましたよ爆  笑

 

「死の泉」はスタジオライフでも再演希望の多い作品です。

私は長いことライファーやってるのに「死の泉」の初演も再演も観れてなく

初演の頃は劇団を知らなかったの当然ですが

再演の時はすでにFCに入っていたのに何故か観れてない・・・汗汗汗汗

なんで?

 

ライファー友達から過去に上演した「死の泉」の話を聞くたび

悶々と嫉妬ばかりしてたので今回の再々演をずっと待っていたんです。

しかも大好きな馬場良馬さんも出演よ~~!!!!

役名は笠原さんや曽世さんや高根さんが演じた青年フランツよ~!!!

嬉しいことの重なり!!!

石飛さんとも共演するのよ~!!

私にとっては夢の奇跡の共演ですよ

は~~ラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブラブ

今回観れて良かった・・・良かった・・・良かった・・・笑い泣き笑い泣き笑い泣き

幸せじゃ~ラブラブおねがいおねがい

 

それにしても~~あの分厚く二段の文章の原作!!

見た目でうひゃ~~こんなのぜってー読めん!!!無理無理!!って本なのです。

読み始めれば

カストラート・ナチス・美少年・差別・民族の確執・金髪碧眼のアーリア人

マニアックな私がひっかかるワードばかりですし

ライフの世界観にぴったりなのでスイスイ読めてしまうけど

それを舞台化するって大変だと思うんですよね。

何度もブログに書いてますけど

私はライフの演出をされてる倉田さんが選ぶ作品が好きなんです。

分厚く重厚な内容の本(日本の作品だったり海外戯曲の作品とか)

なかなか自分で手にとってまでは読みたくね~なぁってやつを

脚本にして演出して演劇にしてくれる!!!!

しかも絶妙なキャスティングでお願い

そのおかげで登場人物もはっきりするし理解できなかったことも納得したり

頭の中だけの世界が広がるんですよね。

よくぞこのような物語を舞台にしたくださった!!!

感謝しかないです。

もちろん原作の皆川博子先生にも感謝しております。

 

感想になかなか進めない(笑)

感想は下の方です

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 劇団スタジオライフ「死の泉」

【原作】皆川博子
【脚本・演出】倉田淳
【日程】 2020年2月27日(木) 〜 2020年3月8日(日)

【会場】 紀伊國屋ホール

Aチーム
【キャスト】
クラウス   ・・・・・・・  笠原浩夫
マルガリーテ   ・・・・・松本慎也
青年フランツ   ・ ・・・・馬場良馬
青年エーリヒ   ・・・・・・松村泰一郎
少年フランツ  ・・・・・沢井俊輝

少年エーリヒ  ・・・・・伊藤清之

グラーフ     ・・・・・竹ノ内景樹

レナ        ・・・・・・・ 宇佐美輝
モニカ      ・・・・・・・・石飛幸治
ブリギュッテ    ・・・・・・山本芳樹
パウラ   ・・・・・・・・  ・・藤原啓児
ヘルマン   ・・・・・・・・船土慎司
ギュンター  ・・・・・・曽世海司
ミハエル      ・・・・・ ・鈴木宏明
ヘルムート  ・・・・・・宮崎卓麻

ゲルト     ・・・・・・松村優

ニコス     ・・・・・・滝川広大

リロ      ・・・・・・・・山本芳樹

祖母      …・・・・倉本徹

 

大沼亮吉・吉成奨人・前木健太郎・富岡良太

敬称略

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★【あらすじ】(劇団のこぴぺです)

 

ナチスドイツが勢力を誇った戦時下、マルガレーテは愛国心に燃える青年ギュンターの子を宿し、レーベンスボルンという名の施設へとやってくる。そこで看護助手として働きながらも、生粋の”アーリア人”を増やすという名目でポーランドからさらわれた少年フランツと美しい

ボーイソプラノを持つエーリヒと出会う。やがてエーリヒの声に心を奪われて、養父になりたいと願う医者クラウスに求婚されたことから、自分が産んだミヒャエルを含め3人の母親となるマルガレーテ。敗戦に向かって人々が困窮していく最中、選ばれた擬似家族の一員として”ひとときの幸せ”の中にいた彼女のもとにヒタヒタと恐ろしい不幸が近寄ってくるのだった・・・。

 

★【 感想のつもり・・・ 】

ライファー友が言ってたとおり私このみの作品でございました。

ライフの数ある作品で一番好きな演目は絶対に揺らぐことない「リリーズ」のまま

ですが今回の「死の泉」は3番にはいります。

DVDも2枚買う予定です。

 

紀伊國屋ホールの椅子は相変わらすで3時間はリアルにきついのですけど

それさえもあっという間に感じるぐらい好きな作品。

 

ホールに入るとステージには一つだけの大きな傾斜したステージがあります。

セットはこれのみ、ここに蓄音機やらテーブルやら置かれたりけされたり

します

 

★1幕

馬場さんが最初の方いきなり登場しますので馬場さんファンの皆様必見です。

松慎と絡みますよ~てっきり2幕の青年クラウスだけと思っておりましたのに

いきなり軍服の馬場さんが!!!眼福眼福眼福アップアップアップアップアップアップアップ

短時間での登場ですけど馬場さんの姿に期待してくださいアップアップ

 

1幕をざっくり書くと

物語は第二次世界大戦中のドイツ。

ヒロインのマルガレーテと生殖に関する秘密裏の怪しい実験を行っているドクタークラウスとマルガレーテの出会いと結婚。

彼らの養子になったフランツとエーリヒの一見幸そうに見える疑似家族や

レースボルンというナチ親衛隊(SS)がドイツ民族の人口増加と「純血性」の確保を目的として設立した女性福祉施設の恐ろしさ。

クラウスに色仕掛けで近づこうとするブリギュッテ。

端から見ればマルガリーテの恵まれるとしかみえない環境に嫉妬心で家政婦として近づく

元レースボルン同僚のモニカなどが出てくる展開です。

 

マリガリーテって金髪美人で魅力的で男の人からみたら守ってあげたいタイプに見えるのでしょうがあの時代に愛国心に燃える青年ギュンターの子を宿したった一人で

レーベンスボルンという名の施設へとやってきて看護師やりがらも美貌を武器に

ドクターの嫁になり、フランツとエーリヒの母親にもなる。

いや~めっちゃ強いよね強い!!!

なので松慎のマルガリーテにはもう少し強さもほしかったかな、

いやいやけっして弱くはないけどモニカにもっと立ち向かえるような、モニカでいてほしかった

もちろん台詞はそのままだからなんていうか雰囲気?でほっこり

でも圧倒的な美貌と赤いワンピースがとても似合ってた。

看護服から赤いワンピースになって登場してきたときは

うわ~~綺麗!!!松慎登場で急に華やかになったアップアップって思いましたよほんとラブラブラブラブ

物販購入の時に松慎と少し話せてランブロ選んでもらって嬉しかったわ~~

 

物語でクリスマスプレゼントのシーンがあるのですがプレゼントで

あそこまで喜ぶフランツとエーリッヒの姿みてて、泣けて泣けて・・・

今まで生きてて一番素敵なクリスマスとか言ってて・・・

あれが幸せなのか?って思うけど食べ物あって温かい部屋にすめて

兄弟で引き取られてあの時代ならそれが最高なんだろうね・・・

沢井くんと伊藤くんけなげだったわ

 

ネタバレだけど1幕ラストで石飛さんが殺された後に石飛さんに

白布をかぶせるシーンがあるんだけど

あの布を上にバッ!!ってあげてフワってかぶせるのがものすごくいいんですよ

音も効果的だし石飛さんが包まれる姿がいい(笑)

山本芳樹様は一部では芳樹様の世界観2幕では別人になってて

さすがでした。

 

2幕

2幕はいきなり耽美な雰囲気がガラっと代わります。

時間も飛んで二幕は一気に15年後になってます。

2幕では非暴力主義・反ナチ運動の白薔薇抵抗運動との抗争や

成長したフランツやエーリヒの生活

ギュンターとマルガリーテの関係、ミヒャエルの謎

ネタバレですがミヒャエルが去勢されてないか確かめるために実父が確認の為に

パンツを脱ぐ場面があります。

初演。再演では客演じゃなく劇団員が演じてたので全裸になったそうですが

さすがに客演さんに全裸はさせないのですねウインク

そして2幕は

登場人物が多く複雑な人間関係が絡み合い、過去へ遡って疑問に感じてたことが

ゆっくり解きほぐれていきます。

どんでん返し(って言っていいのかな?)もあって楽しいです。

ラストシーン

松慎が馬場さんに抱きつく姿が美しい!!!!

松慎はいろんな人に抱かれますが抱かれ方がうまい(笑)

慣れてる(笑)

女役やるとみんなが女優さん扱いしてくれるから気分が良いと

言われてましたがその通りですねウインク

 

難をいいますと2幕は騒がしいです。

暗転もやたら多く、物語上仕方ないのですが登場人物も増え

白薔薇・ナチスと追跡する場面も多いので袖にひっこんでは出るの

繰り返しが多くなってしまう、通路を使いすぎてやたらバタバタしてしまう。

緊迫感と臨場感あって良いのですが

それがスタジオライフの個性の耽美や重厚さが薄れてしまったようにも感じました。

男の子は銃が好きだから仕方ないのかしらニヤリ

(これはパンフ読まないとわからない言葉かな笑)

 

それでも本当に素晴らしい作品ですのでスタジオライフを知らない方・色眼鏡で観てる

人にも是非とも観劇してほしい作品です。

 

スタジオライフっていうとどうしても世間の人は男優しかいなくて男優が女装して

演技してる劇団でしょ男版宝塚でしょ?ぐらいなイメージしかもっていませんが

観ていただいたらおわかりだと思いますけど

男性が女装してるという意識は数秒で消えてなくなりますよ??。

普通に役者さんが舞台で演技してるとしか思えないので

男が演技してるとか忘れてしまいます。

 

個人の役者さんの感想も書くつもりですが

この記事があまりにも長くなりすぎて自分でも読み返しするのが

めんどくさいのでまた後で書き足します

 

PS

写真撮影タイムの時

石飛さんと馬場さんが肩くんでる姿がみれて幸せ~~~~~~~~ラブラブ

写真は下手くそなのでのせれません

ライフは親切だから写真撮影タイムもゆっくりしてくれるのに私の撮り方が

下手くそっていうね・・・

 

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