いつもどおり 鳥たちの朝の世話をしていると母が私を呼び 何かと顔を出すと
「また 同じものが見つかったの 前にも見せたと思うけど」
母が出したのは 小さな金細工の招き猫 たしかに見覚えがなくも無い
「いつも (仕事)掃除してたら見つかるんだけど 私だけが拾うのも変でしょ?」
母は病院で掃除の仕事をしてる いろんな人が来るから 小さなものはわりと落ちている
でも母以外が その招き猫を拾ったことはないらしい
「それ 何個目? ちゃんと保存してるの?」
「二個はあげたし、、、二個くらいどこかにしまったような、、、?」
「覚えときなよー」
私があきれたように言うと母は 忘れた頃に広いからわからなくなると言った
どれだけ 昔なんだ
「しかし 運がいいのか不吉なのか解らないね いいよ 私が持っててあげる ケースあるし」
ちょうど いいサイズのケースを持ってることを思い出した私は
自分の小さな引き出しをあけようとした ケースのサイズと引き出しの空間が大して変わらないせいか
開けるのに時間を要した
「あ、、、ええ??」
私はぎょっとしていた そのケースには 小さな金細工の招き猫が二匹 記憶に無い
もしかして 前回も 私は同じことを母に言って 招き猫をしまった??
そして 今の今まできれいに忘れていた
(つまり今まで放置だったんだな、、、、)
そんなこんなで 只今招き猫 手元に三匹 これから 増えるかわからないけど
というか私が忘れてるだろうけど
いっそ 一志みたいな人にそうだんしてみようか?
招き猫だから 不幸は来ないだろうけど
同じも緒を何回も拾うって 憑かれてるみたいで怖いね(´・ω・`)