親指シフト配列に従来の打鍵理論が役立たずなワケ | 飛鳥カナ配列 ☆未来の子供たちへの贈り物☆

親指シフト配列に従来の打鍵理論が役立たずなワケ

今回の記事はhttp://pc7.2ch.net/test/read.cgi/pc/1111550971/
の337さんと私とのやりとりに触発された文章です。

表題については、ここから300行くらい下の部分で触れています。。。(^^;;

>337さん
337:名無しさん :2006/03/16(木) 20:30:42 0
337さんの332の発言>自分個人のケースを絶対定数にしてしまっており、

333の私>↑こんなこと、普通配列作り初めて100時間もすればそれを
避ける必要があるのは気付くでしょう、アホじゃないんだから。。

337さん>100時間近くかかるって普通にアホでしょ。普通は作り始める
前から分かりそうな ものです。

333の私>自分だったらそうすると思いません?
337さん>おっしゃるとおり。それが分かっていてなぜRayさんが
    そうしていないのかが 分からないのです。

(A=337さん B=私)
A>自分個人のケースを絶対定数にしてしまっており、
B>↑こんなこと、普通配列作り初めて100時間もすればそれを
B>避ける必要があるのは気付くでしょう、アホじゃないんだから。

Bの文章の理解が難しいようですから、これををもっと分かりやすく書きなおしてみます。

まず、「100時間もすれば」は一万数千時間の飛鳥開発の時間と比べると極めて少ない時間の
代表として使っています。これは分かりやすいように「開発の初期段階で」と言い直します。

「↑こんなこと」はAのことを指しているのですから、それも文に含めます。

「気づくでしょう/でしょ」は相手に尋ねているのではなく、「~ます。/~ました。」
という断定口調を和らげる一般的な言い方です。時制が曖昧なのは日本語の特徴です。
cf.1「そんなこと、誰でも知ってるでしょ。」など、頻繁に使用される形式ですね。
では、誤解を生む要素をなくすように書き換えてみます。

A>自分個人のケースを絶対定数にしてしまっており、
B>↑こんなこと、普通配列作り初めて100時間もすればそれを
B>避ける必要があるのは気付くでしょう、アホじゃないんだから。
              ||
C「私は馬鹿でははないので、私のケースを絶対定数化することを
  避ける必要があるのは、配列開発の初期段階で気づきました。」

これなら、337さんも正しく理解されると思います。

開発初期から自分のケースの絶対定数化を避ける必要を「分かっていた」と、
私は初めから書いていたのです。337さんはそれに対して↓とレスしました。

>おっしゃるとおり。それが分かっていてなぜRayさんが
>「そうしていない」のかが 分からないのです。(括弧は私)

分かりました?私は開発初期から「気づいていた」ので飛鳥を
「自分のケースの絶対定数化を避けている」配列にしているのです。
つまり、>そうしていない のではなく「そうしている」のです。

「気づいていた」というのは「だからそうしている」と同義で
敢えて後は言う必要がないのです。

確かに私は、「気づいた」とは書きましたが、「だから『今も』私
のケースを絶対定数化することを避けている」とは書いていません。

しかし、「気づいた」で止めて、後がないときは「だから気づいた
とおりにしている」まで暗示しているのです。それを瞬間的に捕ら
えるのが、行間を読むとか読解力というものです。

という、抽象的な解説では分かりにくいと思いますので、
お得意の例文をでっち上げます。

「この仕事急ぐんだ。分かったね。」「はい、分かりました。」の会話で、
その仕事を終わらせないで定時に帰ったら大目玉を食います。
まあ、数時間で済む程度の仕事の場合ですが。

「いや、部長の仰る通り『急ぐ』ことは了解したので急ぎ
ました。でも、定時に帰らないとは言いませんでした。」
と子供の屁理屈で言い訳したら、この時代即リストラです。

ある発言を肯定した場合、その発言では明示されていない部分も一緒
に肯定しているというのが、日本語に限らず言葉と言うものです。

明示された部分は従うが、暗示されている部分は無理だと言う場合には、
「はい、分かりました。しかし、今日は接待があるので、早めに帰って
明日の午前中に済ますようにしますので、それで宜しいでしょうか?」
などと、付け加えない限り、定時で帰ったら叱られるのです。

ですから、私が「気づいていた」で止めていたとしても、
それは「だから今もそうしている」まで含んでいるのです。

あっ、「337はそんなの分かってて子供の屁理屈でRayを困らせてるんだから、
そんな無気になって解説なんかする必要ないよ」と皆さん思ってるんでしょうね。

まあ、確かに私もそれ臭いとは最初から分かってるんです。

でも、万一ということもありますし、分からないで、知らないうちに子供の
理屈を言っている人もいると思うので、これは一回書きたかったんです。

でも、書くと結構な時間を食うのが分かっていたので
書かなかったのを、この機会に書いているんですね。

何かの機会にコピペで使えるかも知れませんし。

で、337さんが確信犯ではないという前提で続けます。

どうも、337さんは「飛鳥はRayの打鍵感覚の絶対定数化に基づいた配列だ」
と決めてつけているので、普通ならスムーズに理解できる文章も、↑が
結論になっている逆説の文章の後半部分が省略されている「筈」だと、
無理矢理な解釈に走ってしまっているようです。


ただ、今までと全く違う理論に基づいている飛鳥が、337さんの目には、また、私の
書いたものをよく読んでいない他の方にも、一見「自分個人のケースを絶対定数」に
したものになっているように「見える」理由は、確かに存在します。

その辺は長くなるので後で述べます。

さて、BをCのように正しく理解していたなら、337さんの↓の発言もなかったはずです。

>100時間近くかかるって普通にアホでしょ。普通は作り始める前から分かりそうなものです。

いや、私は分かりませんでしたね。私が桁外れのアホかどうかはともかく、最初
のうちは、私は「これが他人に打ち易いか」なんて考えもしませんでした。

会社の仕事なら最初からユーザーを想定しますが、私の場合は違います。

個人のやる配列作りなんてものは、最初は他人のことなんて
どうだって良くて、自分が便利なために始めるものです。

主婦の発明のようなもので、最初は自分用だったのが、段々はまって
いって、半端じゃなく労力も時間が掛かってくるんです。

そうすると、段々他人様にも使って欲しくなって、そこで
初めて自分以外の人のことも考えるようになるものです。

配列なら、数百時間から千時間以上作り続けていることに、ある日突然気がついて、
「こんなに労力をかけたのなら、HPででも公開しよう」とか思うものです。
そこで、始めて自分以外のユーザーを意識するわけです。

チーズ配列なんかでも、組織がやっていない入力法の開発の場合はそんなものでしょう。

シェアソフトの開発者だって、最初は自分が欲しいソフトを作るだけでしょう。
それが、出来が良ければ、初めてユーザーを想定して、操作を分かりやすく
したり、ヘルプを書いたり、色々他人のためにやるんでしょう。

自分がどうなるか、何年もこれにはまるかなんて、超能力者じゃないんだから
始める前から分かる方がどうかしています。
私なんて、やる前からこうなると分かってたらやってませんて!!。・゚・(ノД`)・゚・。
あっ、これ別の意味でです。。(^^;;↑

考えたら、漫画家だって歌手だって、「最初から」プロ(=人のためにする人)
になるなんて思って始めませんからね。漫画が好きで自分のためだけに描き始めたり、
楽しみで歌を作って歌ったりするんで、他人が楽しむようになるのはずっと後です。

まあ、自分の楽しみのために始めた何万人とかに一人が、
皆んなのためにもそれをする仕事に就けるとも言えますが。。

だから、逆に最初から他人を想定するのは最初から成功を
確信しているのと同じで、そんな人普通気持ち悪いっしょ?

結局、徹底的に自分を試験台にして長期間開発し続けたものの方が、周り
の意見に迎合して振り回されることがなくて、いいものができるものです。

所詮人間大差がないので、「自分がこれ以上便利には出来ない」までに
練り上げたものは、人にも便利なんですね。これ、人間の普遍性ってやつ。

勿論、その二倍の時間を掛けている競争者がいたら話は別です。

幸か不幸か私の場合は、いくらネットで「配列」とか検索しても
手作りで千時間もまともに掛けている競争相手がいなかったのです。

プロが作ったはずのニコラやトロンも、当時でもインスタント配列と判断できましたしね。

「お!これはスキマ産業だ!」と燃え上がってしまったのが、運の尽き。。。
まさか、こんな時間が掛かるとは思いませんでした。

それに完成しても、こんな風なややこしいことをする羽目に
なるなんて、もっと予想だにできませんでしたしね。


>100時間近くかかるって普通にアホでしょ。普通は作り始める前から分かりそうなものです。

おやおや、これもあった。。
「100時間もすれば」が「100時間近く」を意味するというユニークな新説ですね。。

一行にコメントすること大杉。。。。(>_<)

よし、この手を使おう!


cf.2
シーン1:
弟子を連れて居酒屋にやって来た親方、居合わせた昔の同級生に相談を持ちかけられます。

甲=親方 乙=親方の同級生 丙=甲の下で修行三年目の337さん

乙「実は、俺んち、建てつけが悪くてドアの開閉がやりにくいんだ。
  で、それ、他の工事でちょうどうち来ていた大工に訊いたんだ。
  でもヤツの言うにゃ、それ直すの、大工事になるから、結構カネ掛かる
  って言うんだよな。あれって、チャチャッと直すわけにいかんのかなあ。」

甲「そんなもなあ、オメエ、デークの三年もすりゃあ お茶の子よ!」
乙「へえー、そんなもんなのか。。。じゃあ、あのリフォーム大工、インチキだったんだ。」
丙「いや、親方!そんなの、俺なんか一年目で出来たっすよ!」
甲「337.......(絶句)」


解説は略します。お願いですから、↑の質問はしないで下さいm(_ _)m>337さん
シーン2以下はないです。。。。。(^^;;

あっ、例文の解説はしないけど、これ「議論のイロハ」を無視しているので
ここからは読んでくださいね。つまり、

私>↑こんなこと、普通配列作り初めて100時間もすればそれを
  避ける必要があるのは気付くでしょう、アホじゃないんだから。

337さん>100時間近くかかるって普通にアホでしょ。

つまり、337さんは私の「100時間もすれば」を「100時間近くかかる」と、勝手に
言いかえて、その自分の言いかえを「普通にアホでしょ。」と批判しています。

しかし、少なくとも短い引用は「一字一句相手の言葉遣いまで丸写しする」のが前提なんです。
議論で断りもなしに、相手の発言を自分の都合のいいように言いかえちゃいかんのです!

ましてネットでの議論では、コピペが簡単なんですから敢えて言いかえをするのは恣意的です。
私も上のBのところで「↑」を使ってコピペを指していて、言いかえはしていません。

「100時間もすれば」を「100時間近くかかる」と言い換えるのは論外。
「100時間もすれば」を「100時間すれば」と、「も」一字取っても、
意味が変わっちゃうのでダメなんです。

言葉って、そのくらい微妙なんです。だから、似たようなことに
色々な言葉があったり言い回しがあったりするんです。

私なんか、このくらいの長さの文章だと、「も」を入れるか
入れないかや、ここの助詞は「は」にするか「が」にするか
とかを推敲の時何回も考えるのに、結構時間を掛けています。

真面目に「したのです・いるのです」と書くか、「地球不思議発見」の
ように「したんです・いるんです」と口語的に書くか、「したもので」
と書くか「しちゃったので」と書くか、場面場面に応じて、どっちに
するか迷ったり、推敲時に修正したりも当然します。

他にも色々考えて書くんですから、大変は大変です。

ですから、昔から「一字一句おろそかにしない」ことが文字表現の
基本だと言われるのです。
文字で表現する以上、2ちゃんの議論だって何だって、それを心が
けることなしでは、円滑な文字コミュニケーションは生まれません。

おっと、少し脱線気味ですね。

で、分かりにくい発言で、自分にも議論を見ている人にも分かりにくいときに、
相手に「~~(丸写し)というのは、・・・・(言いかえ)という意味ですか?」
と確認して、それを相手が認めたら、初めて自分の言い換えを使って相手を
批判することが認められるのです。

 (普通ネットでは、そんなことを相手に尋ねてから、自分の意見を書く
  のは何日も掛かってまだるっこしいので、相手の発言は何回も繰り
  返して読んだりその人の別のところでの発言を参考にしたりして、
  誤解に基づくレスはしないようにするのが大切なんです。)

つまり、相手の発言を勝手に言いかえておいて、それを批判するのは
相手の発言を批判しているのではなくて、自分の言い換えを批判をする
という自爆行為をしていることになってしまうのです。

ディベートではこれをやると、幾ら英語が流暢でも、ジャッジは大きく減点し
ます。カタカナ英語でも論理のしっかりした相手チームに負けてしまいます。

議論のイロハを無視していて、生産性が何もないからです。

再録
A>自分個人のケースを絶対定数にしてしまっており、
B>↑こんなこと、普通配列作り初めて100時間もすればそれを
B>避ける必要があるのは気付くでしょう、アホじゃないんだから。
              ||
C「私は馬鹿でははないので、私のケースを絶対定数化することを
  避ける必要があるのは、配列開発の初期段階で気づきました。」

もちろん、Cのように書かずにBのように書いたのは、Cのような堅苦しい真面目な
表現は2ちゃんの短いレスでは似合いませんし、読む楽しみもなくなるからです。

また、Bは普通の中学生なら理解する言い方で、特に難しいものではないので、
337さんが、あんなユニークな誤解をするとは予想できませんでした。

ただ、337さんは私が言葉遊びしているとまた誤解することになるので
今回のレスは、生真面目モードで行きます。他の皆さんには堅苦しくて
申し訳ない。私も、書く楽しさがなくなって、つまらないんですが。。。

(推敲してたら余りにつまんなかったんで、ついつい職人例文挿入してしまった。。(^^;;)


言葉の解説はここまでとします。でも生真面目モードも疲れたので少し脱線。。

考えたら私、JISカナ時代~飛鳥時代中期までの数年間、英語の掲示板で、
英文に関する質問を文字で教えていたので、結構こういうの慣れてるんですね。
当時は、長文レスと言っても5000字程度までで、さすがに一万字超ははなかった。。

200個前くらいの飛鳥だったからかな??勿論、評価打鍵も兼ねてたのは今と同様です。

リアルでは数年間外人に日本語を教えた経験があるんです。それもあって、日本語
のことも忍耐強く説明する習慣が身に付いていて、それも今回は役に立ったようです。


さて、脱線はこの辺にして次は内容面!

上を読んで337さんは、「Bの意味はよく分かったけど、Rayの書いているRTYUGHキーは
打ち難いとかいうのは、Rayの感覚の絶対定数化だろ?」と、まだ思うかも知れません。

しかし、それが違う証拠があります。それは私以外にも、
yfiさんが飛鳥で毎日毎日大量入力しているという事実です。
yfiさんのブログ→http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/

yfiさんは、JISカナ・ローマ字・AZIK・ニコラの経験者です。

そこまでの人が最後に飛鳥を選択しているのは、飛鳥が開発者の私だけの打鍵感
ではなく、もっと広い普遍的な打鍵理論に基づいているので、打ち易いからです。

親指がシフトキーに囚われている親指シフトでは、従来の打鍵理論が全く役に立ちません。

337さんは、恐らくローマ字入力だと思いますので、次の実験をしてみて下さい。


 変換と無変換キーの数ミリ上から親指を絶対移動しないように*「物凄く気を付けて」
 普段のようにローマ字で打ってみてください。それを10分位続けてください。

私は一万時間以上、親指シフトで打っては考えをやり続けてきたのですから、私
に反論を試みるなら、面倒がらず私の10万分の1くらいの10分は割いてくださいね。


*(これ、私もやってみたのですが、物凄く難しいです。自分で、リアルレスで
  ローマ字で打つときもこんなことやってませんから。親指シフト未経験の方
  は、もっと難しいはずです。でも、実験ですから、頑張って試してください。)

どうです?RTYUGHBキーが、今までと違って「物凄く遠い」と感じられたはずです。

人差し指がもう痛くなり始めたかも知れません。それが、従来の
配列理論を、間違って親指シフトにも応用してしまった、エミュで
打つニコラの打鍵感に少し近いものです。

親指シフトは一般の入力法より、特に人差し指が楽にカバーできる領域が狭いのです。

別に皆さんが言うように、私の手が小さかったり指が短いから、
飛鳥の打鍵領域が狭いのではありません。

下段の使用が多いのも下段が狭苦しくても人差し指を伸ばすよりマシだからです。
下段を打つ時に大きく曲げた指が、前回IOについて書いたように、打った後は
戻そうと思わなくてもホームに戻るというメリットも、下段にはあるのです。

それに、下段が「狭苦しい」と感じるのは最初のうちだけで、何しろ慣れた素早い
一打鍵はコンマ1~2秒の世界ですから、速くなればなるほど「狭苦しい」と感じる
暇もなく、もう指はホームに戻って(同指連打以外は)他の指が打鍵しています。

いつまで経っても「やりにくい」のは問題ですが、下段が打ち難いのは、親指を
シフトキーに置いたまま下段のキーを打つということを、ローマ字やJISカナ
ではする必要がないので、親指シフト未経験者は慣れていないからです。

慣れたら我慢できる程度の手法は積極的に使わないことには、この
本質的に打鍵するには辛い日本語を打ち易くすることはできません。

それに、飛鳥の下段の使用率が高いといったって、その分担率は
十数%くらいで、人差し指の伸びるRTYUGHにまともなカナを
乗せていないシワ寄せを受けて、他の方式より少し多いだけです。

問題にするほど飛鳥が下段を使っているのではないのです。

(参照:↓339でも登場している新JIS・月スレの51さんの綺麗なグラフ
 http://sapporo.cool.ne.jp/tsukimoriseki/step3g.html  )

さて、上の実験では、狭い打鍵範囲以外は打ち難いのに、無理して
RTYUGHBを中心としたローマ字の「広い打鍵領域」を打とうとした
から、人差し指を伸ばす必要があったのです。

真面目に10分最後までやり続けて、人差し指が痛くなったとすると、それが
「伸ばした指での打鍵の繰り返し」の結果です。

いつもの、打ち易いように無意識に手を小刻みに動かすやり方も、親指がシフトキー
に固定されるとできなくなることも、上の実験をした方は分かったと思います。

私がよく使う、親指シフトは「親指がシフトキーの虜になっている入力法」
だということが、よく実感できたと思います。

私の解説が分かりにくいのは、親指シフト理論が今までこの世に存在しなかったためです。

いや、正確に言うと、私がコツコツ作り上げてきた飛鳥理論が、以前
の私のHPにも載せてあったので、前世紀からあるにはあったのです。

でも、それ以外にはなかったということです。

富士通が開発した親指シフトという入力方式に関する真っ当でシンプルな理論はあっ
たのです。しかしニコラ配列自体には思いつき以外、何の「配列理論」もありません。

皆さんも、「そういえば、清音濁音同一キーの『規則』くらいしか読んだことがない」
と思うかも知れません。
私宛の神田さんからのメールによると、開発当時には配列作成に割く時間が殆ど無
かったということなので、富士通(ニコラ)配列に理論がないのは仕方ありません。

最低でも飛鳥の1/100位の開発時間が富士通にあったら、清音濁音同一キーなどと
いう、配列を覚える最初の数日だけ楽になって、後は永遠に打ち難くなる「規則」
は、百害あって0.01利くらいしかないのが分かった筈なんですが、残念です。

ニコラ配列が覚えやすいと言ったって、50音配列ではないのですから、
濁音の位置以外、結局後はバラバラみたいなものです。

濁音は全打鍵の10%くらいですから、飛鳥が97%くらいバラバラだとしても
ニコラだって90%はバラバラなんです。

(3%が規則的というのは「ぁぃぅぇぉ」と「へべぺ」が飛鳥は規則的に
 並んでいるからです。句読点が英文やローマ字やJISカナと同じ位置
 のことも含めると、飛鳥のバラバラ率?は更に94%位に低下します。)
 
実際、yfiさんの体験ではニコラも飛鳥も、カナの位置を
頭に入れる時間は同じだったということですし。

さて、開発に時間がなかった気の毒なニコラのことは置くとして、もう一度言います。

「日本の常識は世界の非常識」という太腿オジサン(=竹村健一、念のため)
の口癖ではありませんが、

「一般の打鍵の常識は、親指シフト打鍵の非常識」なのです。

逆に、飛鳥の常識は今までの打鍵の常識で考えると、「非常識」に写るのです。

飛鳥理論に関しては、腐るほど、過去スレを含む飛鳥スレに書いてきました。
また、最近はブログの方でも書いています。ですからそれを気長に読んで
くれると、飛鳥配列の裏にある理論がもっと理解できるかも知れません。


しかし、あんなの何日も掛けて読むより、実際飛鳥をエミュで打ってみて下さい。

配列表でカナを探さずに秒速1~2打鍵くらいで打てるようになってから、私の書いた
ものを読み直すと、私が「当たり前のことしか書いてない」のがよく分かる筈です

そして、それを読んだ何十時間とかが無駄になったことも分かるはずです。

車の理屈が分かったって、運転が上手くなる訳ではありません。
飛鳥だって同様です。飛鳥理論を読んだら打鍵が速くなること
なんてないですからね。

まあ、私としては飛鳥理論で武装して、ネットでもリアルでも
普及活動をしてくれる入力革命の同士が増えてくれると、私も
毎回こんな長いのを打たなくても済むので助かるんですが。。

でも、普及活動したって自分には何のメリットもないと言われたら、
一言もありませんから、やっぱ、読まなくていいです。。(^^;;←気弱な顔


再び>337さん
言葉の解説部分では、国語の授業風とか色々な説明の仕方を試みては、
書いたり消したりしました。

他の部分も含めて、このレスにはもうかなりの時間が掛かっています。

そういうことなので、337さんには是非上で書いた10分の
実験をやってみて、結果報告をして頂きたいと思います。


           ――――――― 後書き ――――――――

(おっ、ブログの一回分の記事に後書き付けるのは新機軸だ!日本初かも)

あらら、一回の書き込みの限界が近づいている。。全角部分で9260字か。。
コピペ部分を引いたら9000字ってところですね。

実は、3000字くらいのところで、一昨日貼りに行こうとしたんです。
そしたら、雨が降り始めたんで、また読み返しては挿入や書き換
えを始めてしまったんですね。昨日は色々あって行けなかったし。。

しかし、最後の最後で337さんに報告求めても、フォント好きの皆さん
と違って、明らかに長いのを読み慣れてない337さんがここまで読ん
でいない可能性が大きいのが問題なんですよね。。。


っていうか、それ以前に一体ここまで読んでいる「皆さん」っている?

(;゜゜)ウッ! 総計19,925バイト...果たして一発で貼れるのか。。