QUEENDOM | 赤山明日香の明日への扉

赤山明日香の明日への扉

新進女優・赤山明日香を応援するブログです
過去/未来の仕事をまとめています

 RAVE塾の第2回公演「QUEEN DOM 文化女子の戦におけるかくも腹黒き百花繚乱戦国絵巻」が、5月13~16日までオンライン配信されていました。収録は5月8日に越谷サンシティ小ホールで、無観客で行われました。

 女子高校のクラブが文化部長の座を争うという物語。脚本が大浜直樹さん、演出はAチームが古屋太朗さん、Bチームが小澤真悟さんです。

 今回、赤山明日香さんはキャストではなく、Bチームの演出助手としての参加でした。初めて体験する制作サイドの仕事、考えることや学ぶことも多かったのではないかと思います。

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 ところが、稽古が始まってから、コロナによる稽古中断、緊急事態宣言による劇場閉鎖とトラブルが相次ぎました。それでも、無観客の上演の可能性を模索しながら、オンラインでも稽古が続けられます。その一方で、稽古を通しての感染は防ぎました。そして、ギリギリのタイミングで上演可能な劇場が確保され、奇跡のオンライン配信が実現したのです。

 赤山さんにとってもサプライズが……なんと、4月末になってから急遽、Aチームの代役に立つことになったのです!5日くらいの稽古で演技を完成させなければならず、しかも、主演のライバルとなるナンバー2の「演劇部長」という大役。本番の演技はあまり覚えていないと本人は語っていましたが、オープニングのダンスシーンからまったく不安を感じさせない、安定感抜群のものでした。特に後半、「ベルサイユのばら」のオスカルのセリフを語る雄々しさ、それから生き霊が見えるとはったりを語る場面の完璧な間の取り方は、とても印象的でした。1回しか演じられないというのがとても残念です。

 ちょうど1年前にCHEERZのイベントで競っていた優希クロエさん、朝比奈凛さんと同じ舞台に上がったというのも、何かの運命を感じさせます。優希さんは主演の「放送部長」、朝比奈さんは「演劇部員」の役でした。オープニングのダンスで優希さんと並んでセンターに立つ赤山さん、神様が用意してくれたのかなあと思わせる、感動的な姿でした。

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 さて、AチームとBチームが同じ脚本で別の演出だったわけですが、Aチームの先生役を演じた安達優菜さんがtwitterで面白いコメントをしていました。

 「細かいパスで大きな渦を作っているような構図!おおたさん素敵だなあ(Aチームは1回のボール持ってる時間が長い印象)」

 

 このコメントはとても的確で、Aチームは役者さんの個性やスケールを感じさせる舞台、Bチームは声の強弱やリズムの息がぴったり合った、まとまりを感じさせる舞台でした。「細かいパス」、「ボール持ってる時間」ということで言えば、Aチームはブラジルのサッカー、Bチームは素早いパス回しのコンパクトなサッカー、という感じでしょうか?そんなBチームの完成された形ができてくる過程を、赤山さんは演出助手として見て来たのだなあと思うと、感慨深いものがあります。また、急遽、投入されたAチームできちんと役割を果たした姿、さすがです。

 そんなAチームで、フォワードの優希さんと対決する役だった赤山さん、ブラジルの選手で言ったら誰かなあ?優希さんはネイマール?フォワードとぶつかるんだから、もっと守備的なポジションだよね。そうだ、ファビーニョだ!長身で手足が長いのも、赤山さんにピッタリ。

 ちょっと脱線気味になりましたが、とんでもない逆風の中、私たちに雄姿を見せてくれた赤山さんに感謝です。舞台デビューしてから1年もたっていないのに、よく頑張ったなあと感動させられます。5回目の舞台ですが、1回ごとにハードルが上がり、トラブル続きの今回は究極の経験だったのではないでしょうか?本当にお疲れ様でした!