重版と増刷と改訂…どう違うの?

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社内では

「重版出来ました。」「増刷あがりました!」

などと連絡が飛び交います。

 

版を重ねたことを「重版」または「増刷」と言います。

そして本の最終ページの奥付にその履歴が記されます。

 

【重版 : 版を更新する

出版社は事前に著者へ報知します。

「訂正箇所等がありましたらご連絡ください。」

これをうけて、訂正があれば原稿を校正します。

すると印刷所にある元版が更新されます。

上記書籍は、2012年12月10日に新刊発売されましたが、

2014年12月に版を更新して第2版を作ったという意味です。

 

【増刷 : 刷を増やすこと】

元版に訂正箇所がなく、印刷工程に入ることを増刷と言います。

コミックに多いですね。

「初版」以外のフレーズがありません。

 

「新世紀エヴァンゲリオン」は総発行部数が2500万部を超えるので

1刷あたりの単位は10万部でしょうか。

ひと刷あたりの単位も出版社によって違います。

 

【改訂 : 新刊として仕切り直し】

重版時に校正があるといえども程度があります。

漢字のまちがい、段落修正くらいならいいのですが、

数ページにわたる文章の入れ替えなど大幅加筆修正がある場合は、

「改訂版」というタイトルが表紙に加えられ、新刊としての出版になります。

法律書、資格もの、就活本等に多いです。

「改訂新版」などとつくこともあります。

 

<西野氏は著者目線で解説されています。>